Date:2009/03/31 23:30
コチラの作品、アメリカではイマイチ興行成績が伸びなかったようです。
図らずも二作品連続でコケてしまったブライアン・シンガー、、かなり危うい立場に立たされているとか、、
作っている作品はそこまで悪くないとは思うのですが、、アメリカはイマイチナチスとかこういった内容のものを求めてなかったということなのでしょうかね~
傑作とまではいいませんが、悪くはなかったと思うのですが難しいものです。
【ストーリー】第二次世界大戦下のドイツ。戦地で左目を負傷した将校・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。過去に40回以上の暗殺計画をくぐり抜けてきたヒトラー(デヴィッド・バンバー)とその護衛たちを前に、大佐たちの計画は成功できるのか……。
(シネマトゥディ)
ブライアン・シンガーにしては派手さはないものの、見応えのある映画だと想います。
暗殺計画が進んでいき、それがどのような展開で実行され破綻していくのかというのをハラハラしながら見せるそんなパワーがありました。
絶対有利と思っていた状況が、オセロのように一気にひっくりかえっていく様子は圧巻でした。
ただ、見応えがあるものの、心にズシンと残る何か物足りなさを感じました。
その物足りなさが何かと考えたら、シュタウフェンベルク大佐がナチスドイツに反抗する組織にはいりヒトラー暗殺計画を実行し破綻するまではキチンと描かれているのですが、人物の背景があまり描かれていないために人物に深みがなく感情移入してまで物語を追うことができないんですよね。
まだ主人公であるシュタウフェンベルク大佐は家族への想いや葛藤がまで描かれていたのですが、どれほどの覚悟をもって他のメンバーが計画に挑んでいるかがあまり見えないこと。
あの時代あの国でそういう企てをするって、生半可じゃないほど大変な事なはず、ただ有識者だからというだけでは踏み出せない何かをもう少しみせくれたらもっと深みがでたように思います。
ちょうど最近、ほぼ同じ時代を描いたディファイアンスという1200のユダヤ人の命を救ったというトゥヴィア3兄弟の映画があったのですが、コチラはナチスの非情さそして親をナチスに殺された復讐心に駆られた時代から、仲間のために行動していくまでが丁寧に描かれ
ていて併せて鑑賞すると面白いと思います。
この日、ウォッチメンと二本鑑賞したのですが、どちらの映画でも『ワルキューレの騎行』が、、今日はワーグナーデー?
【オオブタさんの一言】ラストの思い通りになかなか行かない所に緊迫感があって面白かった。
ただ、、人物描写が甘く深さがないために全体の印象が薄くなった。
でも、、ドイツ軍の制服、世界で最も忌み嫌われている服装ではあるものの、デザインは格好いいんだよね~

評価 ★★★☆☆
監督・製作 ブライアン・シンガー
製作 ギルバート・アドラー
出演 トム・クルーズ
ケネス・ブラナー
ビル・ナイ
トム・ウィルキンソン
カリス・ファン・ハウテン
トーマス・クレッチマン
テレンス・スタンプ
エディ・イザード
ジェイミー・パーカー
クリスチャン・ベルケル
デヴィッド・バンバー


この記事に対するコメント
SGA屋伍一さんへ
SGA屋伍一さん こんにちは!
イラストのネタに反応してくださって嬉しいです!
ブタキューレとご存じとは、、しかも食べられていたとは!
私すらまだ食べたことない ブタキューレ食べられているんですね~
何処にいけば 食べられるのかしら(’ ’
これ、、いかんせん登場人物の魅力がないのが辛いですよね、、シュタウフェンベルク大佐もたしかに、、いっちゃている感じですよね、、。これって、、狙いなのかしら、、うーん(--;
あと流石 SGA屋伍さん、、ばれましたか、、
はい 引き続き映画ブログを続けさせてもらいたいと思います(><)ノ
去年に同様エイプリルフールだから遊んでみたんですよ~
気付いてくださって 嬉しいです(^^)有り難うございました!
ドイツ料理アメリカ風
食べてきましたよ! 「ブタキューレ」!
「ブタのリキュール煮」のことらしいですね!
うーん、いまいち豚肉にスープの味が染みてなかったのが残念だったなあ ・・・・ってわたしは何の話をしてるんだろう
主人公の内面があまり描かれなかったのは、「単にわからなかったから」か「単にそういう性格だったから」と考えております。が、それゆえにシュタウフェンベルク大佐が「理性の人」というよりか、「ちょっといっちゃってる人」に見えてしまいました。もしかしてそれも監督の狙いなんでしょうか?
PS.「映画ブログやめた」そうですが、わたし騙されませんから(笑)