コチラの作品、『ディファイアンス』と続けて鑑賞したのですが、なんか周りにいる人が先程の劇場にいた人がチラホラと、、もしかしてみんな同じスケジュールで映画を鑑賞していたのでしょうか?
ちょっと周りの人に親近感を覚えて瞬間でした。
さてコチラの作品、『情念のノアール作家』エルロイらしい物語。
トラウマを抱え荒んだ刑事が情念に突き動かされて腐敗した身内の悪を暴くために行動していくという内容。
一言でいうと、、このジャンルの映画にありがちなシチュエーションが多く かなりベタなストーリー展開の作品でした。
【ストーリー】ロサンゼルス市警のトム・ラドロー刑事(キアヌ・リーヴス)は、かつてのパートナーを目の前で殺されたあげく、その犯人を取り逃がしてしまう。ところが、単なる殺人では終わらず、事件の裏には巨悪の陰謀が隠されていた。ラドローは踏みにじられたプライドを懸け、後戻りできない“エリア”に足を踏み入れる決意をするが……。
(シネマトゥディ)
(ベタとはいえ ラストネタばれは如何なものかとおもい その部分が白字になっています)
あまり感情を爆発させる演技をしない、キアヌが珍しくトラウマに苦しむ不良刑事を演んじている姿は珍しく面白く、緊張感ある映像や役者陣の演技が良いと思うのですが、、いかんせん、、こういう映画にありがちな演出と展開の連続すぎて 黒幕となる人物が出てきた瞬間に観客には分かってしまうのがこの作品をなんとも間抜けなものにしてしまっているようです。
また クリス・エバンス演じるディスカンスが、何故主人公のバディーとして行動するようになったのかもよく分からず、そのために、ああいう展開となっても『やっぱり、、』という感想であまり悲しさも感じず演出的にみても犬死にとしかみえなず、途中で起こる出会いや死といった要素が薄っぺらなために盛り上がりに欠けるところが、物語をつまらなくしています。
もうすこし 元相棒との深い関係や、新相棒となったディスカンスとの関係を、良い感じに描けていたらもっと盛り上がって映画が面白くなったと思うのですが、トム・リドローと他者との関係がどこか薄くそこにドラマがありませんでした。
劇中の人物・観客みんなが分かっているのに、キアヌ演じるトム・ラドローだけが何も分かっていないという感じで、主人公が単なる馬鹿刑事になってしまっているのが哀しいところです。
いかにもという演技を張り切ってしまっている俳優陣が悪いのか、、脚本がいけないのかは難しいところですが展開が犯人も展開もすべて読めてしまう自分がちょっと憎らしくなってしまいました。
とはいえ 主人公が、死ぬこともなく また 罪に問われることもなく、別の存在の飼い犬になっただけといった感じの皮肉さを含んだラストは面白かったとは思います。
【オオブタさんの一言】どこかでみたことあるシチュエーションばかり。
いかにもエルロイっぽい物語ですよね~

評価 ★★★☆☆
監督: デヴィッド・エアー
製作総指揮: アーノン・ミルチャン / ミシェル・ワイズラー
原案・脚本: ジェームズ・エルロイ
出演 キアヌ・リーヴス
フォレスト・ウィッテカー
ヒュー・ローリー
クリス・エヴァンス
コモン
ザ・ゲーム
![]() 映画批評 |
この記事に対するコメント
はらやんさんへ
コメントありがとうございます!
ですよね~はらやんさんの記事読んでそうそうそう!とうなずいてしまいました!
まあ何を、求めるために何を捨てるのかという物語ではあるのですが、それにしてもラストの決着のつけかたも この状態でしたし、、そこに、、うーんと思ってしまいました、、。
その部分は変わらないと言う意味では主人公がブレてないのでしょうが、、それでいいのかな、、と思ってしまいました(><)
はらやん
コブタさん、こんばんは!
黒幕はわかってしまいますよねー。
原題からしてそうですから、作っている方は黒幕の正体については気にしていなかったんでしょうね。
メッセージとしては正義っていうのは、それぞれのとらえ方で変わってしまう危ういものということなのでしょうか。
けれどあまり期待しすぎず観るのが、良しでしょうね。