記念すべき2009年 一発目の映画はコレ!
しかもお正月ムード漂う1月1日の川崎で鑑賞するには、、やや?不向きな映画ですね(― ―;
普通リメイクというと、ある映画を観て感銘をうけた人物が刺激されて作るものなのですが、コチラはある意味伝説となっている問題作ファニーゲームをハネケ監督自らが再びハリウッドにてリメイク作品を作ったというもの。
物語も脚本も構図・音楽もまったく同じ 違うのは時代と役者と言語だけ、、表現せんとしているものは同じ。
あとはどちらの役者が好きか、どちらの演技がよりシックリ感んじるかの違いでしょうか?
私は殺人鬼二人の容姿と演技が コチラのほうがキレた現代人らしさを感じ気持ち悪かったです。
まあ、USA版の方が観たばかりで記憶に生々しいからインパクト強く思えるのでしょうね~
胸くそわるさはどちらも同じです。
【ストーリー】別荘で過ごすアン(ナオミ・ワッツ)とジョージ(ティム・ロス)夫妻のもとに、ポール(マイケル・ピット)とピーター(ブラディ・コーベット)と名乗る青年が訪れる。ふてぶてしい訪問者の態度に業を煮やしたジョージがポールのほほを平手打ちすると、突然二人の男は凶暴な顔を見せ、生死をかけたゲームをしようと告げるが……。(シネマトゥディ)
オリジナルとリメイクどちらが好きかは、どちらの役者が好きか?どちらの演技がシックリ感んじるかという好みで別れるくらいで、表現している物はまったく同じ。
USA版の方は、バーチャルリアリティーとかゲーム脳とかいった要素がより一般化した今現代にこの内容がマッチしていて、逆に11年前にこの内容の作品を作ったハネケ監督の怖さを感じてしまいました!
この作品が、誰もが不快に感じるのは、一つは救いのなさ、、
バイオレンスな内容は勿論嫌なのですが、それに加え、物語の要所要所に用意された主人公一家を救うと思われる要素が尽く意味がなくなっていくこと。
普通だったら、外部へ微かながら繋がる電話の通信、偶然落ちたナイフ、逃亡に成功し助けを呼びにいく家族と、観客にハッピーエンドへの筋道を期待させてそれを容赦なくつぶしていきます。
もう一つは加虐行為が監督から観客に対してされていること。
普通こういった非道徳的で残虐性の高い作品というのは、あくまでも登場人物にたいしてその行為が行われ、それを観客は傍観するというスタンスで作られているのですが、この作品の恐いところは、映画において行われている目を背けたくなるような行為が観客に向けて直接行われていること。
殺人鬼の二人は、思わず顔をしかめてしまうような猟奇的な暴力を笑いながら行いながら、まるで共犯であるかのように観客にたいして『その行為の行く末をどうするかを』常にカメラ目線で問いかけてきます。
そこに、観ている側はなんともいえない居心地悪さと気持ちわるさを感じます。
そして単なる傍観者として逃げることすらできなくしてしまうそこがこの作品の最大の嫌な所。
バイオレンスといった要素は、現在映画界においっては、簡単に表現されて観る側が娯楽として消化されているもの。
そんな時代に改めて、ハネケ監督が英語というより世界でメジャーな言語でこの作品をつくりなおし、観客の心の中で簡単に消化できないバイオレンスをぶつけてきた!というのがこの映画を再びつくった理由だったようです。
なので、コチラの作品、娯楽性は皆無で、そのうえBGMや無駄な要素というのもなったくなく消化不良確実なバイオレンスをとにかくストレートに表現しています。
私は確実に嫌いな映画なのですが、伝説になる凄い作品であることは確か、、。
皆さんも是非、この胃もたれするようなバイオレンス感じてみては如何でしょうか?
【オオブタさんの一言】噂どおりの後味の悪さで衝撃的だった。

評価 ★★★★★








監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ
製作 ハミッシュ・マカルパイン
出演 ナオミ・ワッツ
ティム・ロス
マイケル・ピット
ブラディ・コーベット
デヴォン・ギアハート
ボイド・ゲインズ
シオバン・ファロン
ロバート・ルポーネ
リンダ・モラン
この記事に対するコメント
とらねこさんへ
先日はお疲れさまでした~
なんかトロンとしたトラさん可愛かったです~
なので役得って感じだったので、お気になさらずに~
でも、、はい コレは、、お正月に観る映画ではなかったです!
(かといって、いつ観るとピッタリなのかは不明ですが、、)
ダダイズムと同じで、どういう方向であれ、人の心を奮わせることができる映画、って やはり凄いと思います!
やはり、そういう意味で観て良かったと思っています!
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コブタさ~ん♪昨日はどうもありがとうございました。
まっすぐ歩くのが大変という状態だったので、コブタさんが居て本当に助かりました!
この作品のところに書くのもどーかって感じなんですが(笑)、コブタさんとお話がしたくて、ついついのこのこ参上です(爆)
本当、元旦に見る映画じゃないですってば、コレ(爆)
全く、どっちが選んだのやらw
自分は、「映画は単なる娯楽」とは思っていないので、実験的で挑戦的なこの監督の意地悪な目線がすごく面白かったです。
ジグソー さんへ
あけましておめでとうございます!
こちらこそ 今年も仲良くしてくださいな♪
これは、、めでたい空気ながれる正月にみるべきではないですよね~
こちら本当に不快な映画ですが、ハネケ監督作品だけあって、余計なところも足りないところも一切なく計算しつくされて作られているだけに、、完成度が生半可じゃなく高いんですよね。
だからこその、、この怖さ、嫌らしさ、、不快さなのでしょうね~
どうも!
あけましておめでとうございます!
今年も仲良くしてください♪
僕も新年一発目がこれでした(苦笑)
やっぱりこれは新年早々見るもんじゃないですね・・・
オリジナル版は見てたのである程度ダメージは少ないかなとおもったのですが、それでもきついですね。
本当に終始不快でした。
でも映画の技術は最高なんですよね。
だからこそ、そこまでのめり込めますから。