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●私は貝になりたい

私は貝になりたいテレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」をリメイクしたものというが、私自身この「貝になりたい」という言葉だけが知っている状態です。

敗戦国・B・C級戦犯という言葉もイマイチピンとこなくなっている、今の時代あえてこれを作った意味って何なんだろうというのも気になって観に行ってきました。







【ストーリー】本土防衛のために従軍していた清水豊松(中居正広)は、終戦を迎え家族の元へと帰ってきた。平凡でも幸せな家族との日々を営もうとしていた矢先、B・C級戦犯として逮捕されてしまう。豊松の銃剣がアメリカ兵捕虜の腕をかすめたというのだ。それだけのことにもかかわらず、裁判で下されたのは死刑の宣告だった。(シネマトゥディ)


善良な一般人が貧し時代や制度に翻弄され希望と絶望の狭間で揺れながら、最後愛する家族や友人も含めた人間社会を拒絶してしまうほど絶望してしまうまでを描いたこの物語。
細かく有名人を使ってはいるものの、映画自身は丁寧にじっくり作られていることもあり、清水豊松の決して強くはないけれど善良で愛すべき人柄と彼が生きた壮絶な運命は見入ってしまうものがありました。

A級戦犯というと、名前も顔も浮かんできてしまうほどの知名度なのですが、B・C級戦犯って実際どういう事をした人がどのような罪に問われたのかというのを分からないのが現状だと思います。
清水は、妻と小さな理髪店を経営し親子3人慎ましく暮らしている
人物で、徴兵され上司の命令で捕虜を殺すことを命じられそれを実行しようとしたことでB・C級戦犯として死刑を求刑されます。

それを命令され従った一兵士に背負わせるというのはあまりにも不条理。

戦争の責任を誰が背負うべきなのか、というのは難しいものがありますが、そのルールは勝戦国が決めることで、罰せられる側と罰する側がそれだけ立場が違う上に言葉も違えば文化も違うそんな状態でまっとな裁判が行われるわけでもなく、戦後処理の一環としてB・C級戦犯は一点一点深く検討せずに流れ作業で機械的に行われたこともありかなりおかしな判決も多かったようです。

この映画の主人公のそんな清水豊松はいわばとばっちりとうけた状況にしか過ぎず、それがとんでもない悲惨な運命に主人公を導いています。
たしかに戦争が引き起こした悲劇の物語であり、そう紹介している映画サイトも多いのですが、私は人が人を裁くってどういうことなんだろうということを強く感じました。
人間がやることだから間違えることもあるとはいえますが、人を裁くということにおいてそれが一番起こってはならない部分。

ある事柄に対して、どこまでが罪で、それがどのくらいの罪となるのか?というのをどこまで人間が決められるのか?
ごくごく事件の一部を切り取ったにすぎない要素で裁かれていってしまう状況は、この映画で描かれている時代の事だけでなく、現在社会にも通じる部分。
文化によっても時代によっても異なるほど、図る物差しが変わっていくこともあり、世界中みても本当の意味での完璧な司法制度ってないのが現状だと思います。

全然描いている事柄や世界は違うのに関わらず、昨年公開された「それでも僕はやってない」と同じようなやるせなさと空しさを感じてしまいました。
日本でもまもなく裁判員制度というのが導入されるのですが、実際自分が裁判員になったら、どう人を裁いていけばいいのか??とそんなことまで考えてしまったり、、。

なんか映画から若干離れた内容の記事になってしまいましたが、コチラは非情に真面目に丁寧に作られた作品。

太平洋戦争も敗戦国といった言葉も、古い過去の事柄といった感覚になっていて、司法制度が大きく変わろうとしている今だけに、観て色々想い考えるのにいい映画だと思います。




話は変わりますが、、私がみた劇場ではコチラの作品観客層が広く、、下は1歳くらいから、、、。?
TOHOシネマズは、マザースデーというのを設けて、赤ちゃん連れのママやパパが映画を楽しめる映画というのを作っているのですが、コチラもちろんその該当作品でもないのに、6歳以下のお子様が何故かいっぱいいて、、。
赤ちゃんは泣きまくるし、子供は走り回っていたり、前の列にいた子供は暗所恐怖症ならしくて、最初から最後まで『恐いよ~もう出ようよ~』と親に訴えている状況。
映画を楽しみたいというのは分かるのですが、子供が楽しめる映画にするか、子供を家族に預けたり(シネチッタは託児所がありますし)。
もう少し、子供の事や周りの迷惑をちょっと考えてほしいです。
この映画、小さい子供を連れてみにくる作品じゃないですよね??

ラストのシーン 子供引きつってましたよ、、



私は貝になりたい グラフ 評価 ★★★☆☆

監督: 福澤克雄

脚本: 橋本忍

原作: 加藤哲太郎

出演 中居正広
仲間由紀恵
柴本幸
西村雅彦
平田満
マギー
加藤翼
武田鉄矢
伊武雅刀
名高達男
武野功雄
六平直政
荒川良々
笑福亭鶴瓶
上川隆也
石坂浩二

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この記事に対するコメント

ノラネコさんへ

うーん その親御さんたちも何を考えているのか、、。
一人のお子さんは、最後まで暗闇を怖がってないでいてのに、、なだめるだけで出ようともしない、、映画みたいのは分かるのですが、、ちょっと、、ですよね~

ノラネコさんは すべて観られているとは流石です!

たしかに そこの部分は矛盾をどうしても感じてしまいますよね、、。
でも、、どうすればその矛盾を解消できるのか、、難しい所です(><)
でも、見応えのある素晴らしい作品ではありましたよね

【2008/12/17 21:02】URL | コブタです #-[ 編集]

一歳児と観るような映画じゃないですよね・・・(苦笑
私はオリジナルを含めて、映像化された過去の三本は全て見ているので、今回はどうしても比較してしまいました。
結果的には、良く出来ていたと思います。
テレビノリが強かったらどうしようと思っていたのですが、主役の中居くんの予想外の好演も含め、見応えのある出来でした。
ただ、黒澤明も指摘したという脚本の矛盾は、むしろ強まってしまったかなあという気がします。
これを直すと、そもそも「私は貝になりたい」じゃなくなってしまうので、難しいところなのですが。

【2008/12/15 23:53】URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]

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