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●おくりびと

おくりびと ポスター祝 第81回アカデミー賞
      外国語映画賞 受賞!


母の命日のある9月にこの作品を観たというのは大きい意味があったように感じました。
どのくらいの人が生きている間に、きっちりと向き合って人といけているのでしょうか?

でも、コチラの作品は死を見つめることで、死者となった相手とでも改めて向き合うことができるということを教えてくれます。

コブタはコチラをみて泣きました!でもそれはとっても映画の物語からくるというより、何か内面からわき起こってくる記憶や感情からくるもので、その涙を表現していいのか分かりませんでした。

第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞したということで、いきなり存在感を世間に強めたコチラの作品。こういう素晴らしい作品が、世間から良い形で注目され、そして多くの人に劇場へ足を運ばせていることが嬉しいなと思います。


【ストーリー】楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟(本木雅弘)は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木(山崎努)に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。(シネマトゥディ)



納棺師を主役にしたコチラの作品、よけいなBGMがなく、静かに生活音を聞かせることで、死とともに生というものを見事に浮かび上がらせていました!

様々な死と葬儀を描いているものの、そこに見えてくるのは人と人とが向き合う事。
死者と向き合うということは、死者との関係の終了ではなく改めてその人物と向き合うことだというのを教えてくれます。

この作品は主人公の職業が職業なだけに、死者と葬式といったシーンが多く哀しみに満ちた内容と思われるのですが、全体に流れているのは穏やかで暖かい愛情。

そして主人公達が、動物の遺体である食材を口にすることで、死を恐ろしいものではなく身近なもので、干し柿・ふぐの白子・鶏肉など様々な死を喰らううことで生を表現させていて『喰らう』ということもまた死と向き合い生を見出すことなのだと表現してところが上手い。

また、文字がない時代にあった言葉でない形で交わす想い『石文』というアイテムの使いかたが素敵です。

そして、この映画、キャスティングが最高でどの役もはまり役なのですが、物語の軸となる主人公演じる本木雅弘とNKエージェント社長演じる山崎努は特に秀逸!
本木雅弘納棺師という職に戸惑いつつもその誠実でまっすぐな人柄がを見事に演じていて、美しく所作を上品に納棺師としての仕事をする姿を描くことで、崇高で厳粛な仕事であることを納得して見ることができます。

そしてNKエージェントの社長を演じる山崎努がまたよく、一見適当で気分屋な男にみえてシッカリして意志と使命をもち、誇りをもった仕事をしている男を非情に格好良く演じています。
この山崎努演じる社長が魅力あるからこそ、主人公大悟が納棺師という仕事に打ち込むようになった事の説得力をもち、観客もこの仕事への偏見や畏怖をなくし静かに物語へ入ることができます。

とにかく良質の映画を観たという満足感が味わえるそんな映画で、人に自信をもってお勧めできる作品です!


この作品を観た後に、もう一度、母のお墓を訪れてしまいました。

母の死の前後は、家族中は半狂乱になっている間に終わった感じ。
母や母の死に向き合うということも出来ずにいました。
そして7年経った今も、母の不在と言うことに慣れただけで向き合えたとはいえない状態。

でもこの映画をみて、何か心が軽くなり、ようやく母の死を受け入れることができたように感じました。




【オオブタさんの一言】良作の一言!
もっくんの上品なキャラクターが良い!
ただ物語が全体的に死というものをさらりとみせていて上品な分、やや綺麗事過ぎた気もする。
あとあれだけ献身的な奥さんの「汚らわしい!」の台詞にはやや違和感を覚えたものの、変に感動的に盛り上げるといったこともしないところに好感がもてた。




おくりびと グラフ

評価 ★★★★★

監督 滝田洋二郎

脚本 小山薫堂

出演 本木雅弘
広末涼子
山崎努
余貴美子
杉本哲太
吉行和子
笹野高史
峰岸徹
山田辰夫

この記事に対するコメント

出人さんへ

確かに今のタイミングで観るよ、峰岸さんが出演されていることもあって、より感慨深いものがあります。


この作品テーマが 人間にとって不変的なものであるだけに、誰もが自分の中で色々考えさせられてしまうものありますよね。

【2008/10/20 21:25】URL | コブタです  #-[ 編集]

見てきました

先日訃報の入った峰岸徹があんな形で出ているとは知らず、ちょっと衝撃的でした。

いい映画でした。わたしも、両親は幸い健在ですが、コブタさんの気持ちがよくわかります。

【2008/10/20 17:06】URL | 出人 #X.Av9vec[ 編集]

はらやんさんへ

コチラの作品って、かつて人をおくった思い出のある人は、ぜったいそおの記憶が呼び覚まされてしまうそんな物語ですよね。
本当に映画の中の納棺師の所作が美しくて、魅せられてしまいました。

海外にこういう職業をもつ日本という国を紹介出来たこともちょっと誇らしい気持ちになりました!

【2008/09/24 18:23】URL | コブタです  #-[ 編集]

こんにちは

コブタさん、こんにちは。

この作品は親しい方を送ったことのある方は、いろいろな想いが胸にくるでしょうね。
死というのはやはり突然に残った者に突きつけられるわけで、それを心の中で整理するには何かしらの時間やきっかけが必要なのでしょう。
たぶん納棺の儀という時間はそれを与えてくれるんでしょうね。
山崎努さんと本木雅弘さんの所作がとても美しく、また故人への尊敬に満ちたもので、とても良かったです。
日本人というのはこういう美しさをもった民族なのだなあと改めて感じました。

【2008/09/23 07:50】URL | はらやん #-[ 編集]

ノラネコ さんへ

昨日はお疲れさまでした!
色々お話きけて楽しかったです!

この作品、おっしゃるとおり納棺師という職業を見出したというところでもう凄いですよね!
また一般に知られてない職業でいながら誰もが関わるであろうという身近さが絶妙です。
それだけに、この作品をみるとかつておくっただれかの記憶も加算され、心に深く世界がはいっていくような気がしました。!

いろんな意味で、心にしみた映画でした!

【2008/09/21 20:32】URL | コブタです  #-[ 編集]

こういう映画を観ると、やっぱり何時か送った誰かを思い出してしまいます。
しっとりとした日本映画らしい名画だったと思います。
松竹マークがこれほど似合う作品も久しぶり。
文句なしに今年を代表する方がでありました。

【2008/09/20 01:02】URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]

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