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●落下の王国(The Fall)

落下の王国映像美で評判となった『ザ・セル』のターセム監督が製作した、ファンタジー映画。

『ザ・セル』は正直言って、映像は美しいもののそれだけが先行してしまい、幻想的な映像に物語がついていってなく、なんとも消化不良な作品になっていたのですが、今回そういった問題が見事に解決されていて、物語を聞いた子供の中で広がる幻想世界ということで見事に映像が物語に溶け込んでいたと思います。

どのシーンを静止してみせても美しいという、計算されつくした映像が本当に美しく、壮大な旅を楽しんだ満足感のある作品でした。モノクロームで始まるオープニングから映像に惹きつけられました。


【ストーリー】左腕を骨折して入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタール)は、脚を骨折してベッドに横たわる青年ロイ(リー・ペイス)と出会う。彼は彼女にアレキサンダー大王の物語を聞かせ、翌日も病室に来るようささやく。再びアレクサンドリアがロイのもとを訪れると、彼は総督と6人の男たちが織り成す壮大な叙事詩を語り始める。(シネマトゥディ)



少女とファンタジーというと 不思議の国のアリスもあるようにとっても相性のいい組み合わせ!
そして少女が踏み入れる幻想と現実が入り乱れた世界というと、『パンズラビリンス(記事コチラ)』、『テラビシアにかける橋(記事コチラ)』と映画においても最近名作が多かったりします。
とはいえ、少女と幻想の関係がそれぞれ違っていて『パンズラビリンス』は、過酷な現実を前に幻想世界へと踏み込んでいってしまう少女を描き、『テラビシアにかける橋』は幻想や夢を失おうとしていた主人公の前に現れて幻想世界へと誘い少年に現実と幻想の向き合い方を教えるという役割をしていて、『落下の王国』作品は死という幻想に取り憑かれた男を生に満ちた現実に誘う役として少女が登場しています。

どの少女も魅力的で幻想を愛しながらも意外にしっかり現実を見ていて大人びた部分と子供な部分を絶妙なバランスで描かれてて、幻想的な映像だけでなくこれらの少女の存在が映画をより一層盛り上げているといっても過言ではありません。

コチラの『落下の王国』アレクサンドリアも素晴らしい女優さん。5歳という年齢らしい無邪気さと可愛さ、そして5歳とは思えぬ存在感をもっています。
天真爛漫で子供ならではの無知な所はあるものの、世間に秘められた不条理な悪意というものを認識し父親の死を乗り越えていることもあり、情緒不安定になっているロイよりも冷静に物事を見ているところがあります。
直感によってロイの死を回避させつつ、悲劇へ向かおうとする叙事詩を半ば強引に生の方向へと誘うというそれだけの瑞々しい生のパワーをアレクサンドリア演じるカティンカ・ウンタールがもっていてそれが、見ていて本当に可愛いし心地よいです。
5歳でこれだけの存在感を放てるとは、、末恐ろしい女優さんなのかもしれません。
幻想的て美しいけれど、それだけに現実味がない映像、それにこのアレクサンドリアというぶっといリアルな存在感をがあることで地についた物語になったように感じます。

とても気持ちよく幻想映像を楽しみ、ほほえましさに笑い、ラストにほのぼのしてと気持ちよい映画でした。
芸術の秋に楽しむのに最適な作品だと思います。


落下の王国 グラフ
評価 ★★★☆☆

監督・プロデューサー・脚本 ターセム

出演 カティンカ・ウンタール
ジャスティン・ワデル
リー・ペイス
キム・アーレンブルック
エイデン・リスゴー
ショーン・ギルダー
ロナルド・フランス
アンドリュー・ロソウ
マイケル・ハフ
エミール・ホスティナ
ロビン・スミス
ジットゥ・ヴェルマ

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この記事に対するコメント

SGA屋伍一さんへ

お久しぶりです!
ブログはいつも楽しく拝見させて頂いています!!

アレクサンドリアの存在感はなかなかのもので、観た瞬間に好きになってしまいました。

ロイとアレンサンドリア、男と女、なるほどそのようにも観ることができるんですね!

私は単純に、自分の弱い力では助けることのできなかった父を、ロイに照らし合わせていると思ってしまいました。

そうやって、みなさんの意見を交わすと映画がより広がってみれていいですよね(^^)

【2008/10/10 20:48】URL | コブタです  #-[ 編集]

こんばんは

ちょいとご無沙汰してました。またよろしくお願いします

コブタさんはアレクサンドリアがいたくお気に召したようですね。わたしの最初の印象はそれこそ「ぽにょっとした子だなあ」というものでしたが、動いてる姿を見ているうちにかわいく思えてきました(笑)

ただ彼女とロイくんの関係、普通の男女の関係にかなり近いものに感じられて、ちょっと「いいのかなあ」とも思いました(^^;
ターセム監督の趣味なのか、それともわたしの目が不純なのか

「少女とファンタジー」 確かに傑作が多いですね。この手の映画で個人的に好きなのはギリアム監督の『バロン』ですかねー

【2008/10/07 21:36】URL | SGA屋伍一 #TyXokUWg[ 編集]

シャーロットさんへ

こういう イマジネーションの旅が出来る作品っていいですよね~
本当に観て気持ちよかったです(^^)

あの元気な女の子の想像力なら、絶望している青年の想像力を上回る力もっているのも解りますよね~

本当にアレキサンドリア可愛かったです(^^)

【2008/10/02 01:03】URL | コブタです  #-[ 編集]

こんにちはー

またしてもご無沙汰してしまいましたです;
本作、私は満点でーす。
私にとって映画らしい映画でした。モノクロームとカラーの対比もすばらしく。。。
そうそう、少女の方が妄想壁が強いから(笑)主人公になり易いのではないでしょうか;・・・私もこの歳でいっぱい妄想してますし。笑
アレクサンドリアのような普通の少女でも、自分の物語の中では輝かしい主人公ですもんね~♪

映画がまた改めて好きになりました。

【2008/09/30 15:37】URL | シャーロット #gM6YF5sA[ 編集]

こんばんわ

これ、とても好きなタイプの映画でございました。

まさに映画芸術。本当に素晴らしかったー!

この作品をサイレント映画へのオマージュとみなす方もいらっしゃるようですけれど、私にはそういう小難しいことはよく分かりません。

ただひたすらに感性と視覚でどっぷりと堪能したという感じ。ターセム監督の美意識の高さと奥行きのある発想力にただただ惚れてしまいましたです。

【2008/09/18 22:52】URL | 睦月 #-[ 編集]

風情♪さんへ カオリさんへ

風情♪さんへ 
そう言っていただけると嬉しいです!
オープニングから映像に魅せられますよね~
やはり、CM界の寵児だけあって魅せるということに関してはピカイチという感じですよね~(^^)

カオリさんへ
ターセム監督の頭の中どうなっているんでしょうね~
また監督からみている世界というのも見てみたいです。またどんな夢を見てみたいのか

カティンカ・ウンタールちゃん 可愛いだけでなく、すごい存在感でしたよね~しかも、、5歳であの演技とは、、感心してしまいました!

【2008/09/16 22:17】URL | コブタです  #-[ 編集]

こんばんは~

TBさせていただきました。
ターセム監督の頭のなかはいったいどうなっているんだ?と思うくらい、映像とファンタジーが融合していて素敵な作品でした♪
女の子、弱冠5歳で恐ろしい存在感でしたね。

【2008/09/15 00:12】URL | カオリ #-[ 編集]

こんにちは♪

>モノクロームで始まるオープニング から映像に惹きつけられた

うわ~そうだった!!
この事を書こうと思ってたのにすっかり忘れてました…。
構えてしまい雰囲気があっただけ心配していたんですが、このオー
プニングのお陰でいきなり作品の世界に落ちたってぇところですよ。
思い出せてくれて感謝です♪ (゚▽゚)v

【2008/09/14 11:59】URL | 風情♪ #s8w929I6[ 編集]

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