この作品、水曜日チケットを購入したのに関わらず、、ショックな事がおこり映画館のすぐ近くまできていながら、見送ってしまったと、、やや苦い思い出のついた映画になってしまいました。
映画館ではなく交番で「TOKYO!」ならぬ「KAWASAKI!」という街に不信感と絶望を感じていたコブタです。(><)
コブタが交番に訪れていた理由は、コブタが悪いし恥ずかしい話、、なので置いといて、、(日常ブログにて原因を書いていますので、気になる方は、、、コチラ)
日を改めてやっと鑑賞、、(――;
ポン・ジュノ、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスという感性が鋭く個性的な監督3人がオムニバスで作り上げたコチラの作品、日本っぽい文化とか自然とかでなく、あえて日本人の内面的な要素を描いた内容であることが興味深かったです。
強調文
【ストーリー】10年間引きこもり続ける男はある日、ピザ配達の女性に恋をする。彼女に会いに行こうと外に出ると、東京中が信じられない事態になっていた(『シェイキング東京』より)。映画監督を目指す恋人と一緒に上京してきたものの、自分自身の夢や目的を見いだせない女性。そんなある日、彼女は肋骨(ろっこつ)の一部が木になってきていることに気づく(『インテリア・デザイン』より)。(シネマトゥディ)
この作品の企画を聞いたとき、ポン・ジュノ、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスと随分、面白い監督を集めたものだなと思ったものです。
独創性の高く自分の世界をしっかりもっている3人、だからこそどういうTOKYOを作り出すのか!というのでかなり楽しみに観に行きました。
映画全体から感んじるのは、自己表現が出来ず、人とのコミュニケーションが下手という日本人像。
海外の人からみると、アピールが苦手でそのために謎な部分も多いというふうに見えるのでしょうね。
また、香川照之 蒼井優 竹中直人 藤谷文子 加瀬亮 伊藤歩 妻夫木聡とかなりメジャーな俳優が多く使われているのに関わらず、それぞれが個を主張するのではなく世界にじんわり溶けこんでいるという演技をしているのも面白かったです。またそれぞれはあえてアングラっぽいノリ(もともと大衆的な作品をとる監督たちではありませんが)で作り上げているだけに、ストレートでシンプルに物語を感じられました。
ポン・ジュノ、ミシェル・ゴンドリーは生きるのに不器用な人間の姿を、レオス・カラックスはどこか歪んで狂って成長した都市の姿を描いたようです。
TOKYOに来て、疎外感と不安から身体に変調を来していき、ついには、、●●になってしまう女性。
突如TOKYOに現れれ意味不明な暴挙をする謎の怪人に翻弄される社会
TOKYOにおいて10年間引きこもりをしている男性が、宅配ピザの女の子に惹かれて外に飛び出してみた世界、、、
と どれも突飛な設定であるものの、それぞれで描かれて居る要素が日本人日頃心の隅で感じている感情や気にかかっている要素であったりするだけに、見て納得してしまう部分が多かったりります。
ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」は、これといった才能がなく平凡で流されて生きるきてTOKYOにきたヒロイン。そしてそれなりに自分をもって生活している回りの姿をみて不安になり動揺する。
そんな彼女に自分を重ねあわせ、
レオス・カラックス監督「メルド」は、レオス・カラックスだけが、TOKYOというテーマで、日本の映画等にオマージュいれつつ日本といより文明都市のゆがみを描いておりちょっと方向性が違ったようにも思えますが、突如現れた理解を超えた存在によって混乱をきたす物語において、突如現れた「メルド」にたいして、オウム真理教の存在、秋葉原の無差別殺人などを頭によぎらせ、
ポン・ジュノ監督「シェイキング東京」、他者や社会に漠然とした恐怖を感じながらも心の奥底では、人との触れあいを渇望している主人公にどこか共感してしまう自分を感じつつ この3つの物語を楽しむことができます。
3つみて「シェイキング東京」が物語も良くできて分かり易くし、映像的にも美しく私は好きでした。
もともと映画みる前から動揺して不安を抱えた状態で鑑賞しただけに、「シェイキング東京」の静かな世界が一番ホッとさせてもらったというのがあるのかしら?
万人向けの映画とはいえませんが、かなり面白い映画だったと思います。

評価 ★★★☆☆
監督・脚本: ポン・ジュノ
ミシェル・ゴンドリー
レオス・カラックス
出演 香川照之
蒼井優
竹中直人
藤谷文子
加瀬亮
伊藤歩
妻夫木聡
大森南朋
でんでん
ドニ・ラヴァン
この記事に対するコメント
ノラネコさんへ
酷いですね、銭湯で盗んでいくなんて(><)
コチラの作品は、海外の人が感んじる日本人に対する印象が、不可思議な部分があり、そこがファンタジーな世界にしたように思いました。
とはいえ 感性の鋭いお三方、それぞれの視点で観た日本人の姿楽しかったです。
私、昔銭湯のロッカーからパチられた事がございます・・・
それはさておき、TOKYOってあまりにも巨大で掴みどころが無さ過ぎて、描こうとするとみんな寓話的なファンタジーにしているのが面白かったです。
TOKYO論というよりも、やっぱり日本人論の様でしたね。
睦月さんへ
これ 本当に面白かったです!
特にシェイキング東京、なんともいえない愛に満ちていてほっとできて良かったです(^^)
それから、、 すいません 思わせぶりな書き方したので、ご心配おかけしました。
実は、、お財布を落としました!!(TOT)
それで パニくり動揺しまくってました。でも2日ほど、それ以上ほど凹んでいました。
運よく、コブタが探すよりも先にお財布を拾って警察に届けてくれた方がいたのでで事なきをえましsた(><)
今カード類はすべてとまってしまって困った状況ではありますが、、もう元気になりました
テンプレ そういって頂いてうれしいです!
今の映画で、ブタが扮装しても分かり易い格好って何かないかなと考え思いつきました!これなら簡単にすぐ表現できると!!
こんにちわ
何があったの!?コブタさん!
KAWASAKIで!
よほど辛いことだったんでしょうね・・・大丈夫?
これ、面白かったですよね。
東京の外側から3人の外国人監督がみた東京の印象・・それって田舎町で東京への羨望と嫌悪を同時に抱いていた私自身の目線と共通するところがあるかもなあと思いました。おかげさまで、どの作品にも共感できる部分が発見できましたです。
それにしても、『トモダチコブタ』なテンプレ、面白い!!最高です♪