
黒澤明監督作品として 評価も高く人気もある作品なはずなのに、何故かDVD化が遅かったコチラの作品。ようやく鑑賞することができました。
面白いの一言! やはり、名作というのは時代が移りかわっても色あせないものなんですね!
【ストーリー】盗人の多襄丸による、武士の殺害とその妻への強姦事件。この事件について、多襄丸と武士の妻と武士(死んでいるので霊媒師を介している)と目撃者による4人の証言は全部食い違っていた。(Wikipedia)
この作品って、芥川龍之介の短編小説『藪の中』を原作にそれに『羅生門』の要素を加えてつくられた脚本で、ある殺人事件を証言だけで構成したミステリーとなっています。
同じ事件なはずなのに視点を変えることでまったく違った意味をもってくる、これは「戦火の勇気」「閉ざされた森」「ヴァンテージ・ポイント」などでも使われている手法なのですが、おそらくはこの作品があったからこそ生まれたのではないでしょうか?
妻は強姦され、夫は殺害されたというのは同じもののそれに至る経緯がまったく食い違っています。
その食い違う証言が違いに罪を押しつけあうというものではなく、かといてかばい合っているのでもなくでもなく、何故かそれぞれが殺害したのは自分だとほのめかしています。
なぜ証言が食い違うのか、その事で目撃者である僧侶と木こりは深く悩み、真相を観た後、人間が信じられなくなり恐怖に震えるのですが、その動機というか理由は実は欲からでなく人間らしい感情からというところが私は面白かったです。
盗賊、武士、武士の妻それぞれが守りたかったのは、自分のブライド!
それぞれは別の事言っているようで実は嘘は言ってないんですよね、真相である出来事がそれぞれにとって耐えられない程の不名誉な部分を含んでいて、それぞれにとって言いたくない部分をぼかしているだけ。
そのことで食い違ってしまった証言。
そして観客に謎だらけの世界に引き込み、最後に「おおおお」と言わせる深いラスト!ミステリーとしても人間ドラマとしても最高に楽しめます!
やはり黒沢明監督は凄い!!というのを見せつけてくれます。
なんででしょうね〜黒沢監督作品って晩年の作品よりも、モノクロ時代の作品のほうがシンプルでいて深い内容なものが多いですよね。
コブタは映像、脚本、役者の演技すべてにおいて痺れました!
【オオブタさんの一言】流石という感じ!
映像の見せ方!脚本すべてが面白い!ただ 思ったより淡々としていたような

評価 ★★★★☆
監督 黒澤明
脚本 黒澤明
橋本忍
出演者 三船敏郎
森雅之
京マチ子
志村喬
| 羅生門 |
 | 三船敏郎, 京マチ子, 志村喬, 森雅之, 黒澤明
角川エンタテインメント 2008-05-23 売り上げランキング : 1703
おすすめ平均 
非常に奥の深い映画
人間を買い被るな!自分や自分の周りの奴らを見てみろ!
雨。
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