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Date:2008/06/01 19:37
韓国でも人気のクァク・ジェヨン監督の初の日本で撮影した映画。
いままでリメイク、共演という形での日本と韓国の映画制作交流ははありましたが、こういう形での合同制作って珍しいですよね。
こんな感じでアジアで垣ねなく、良い監督とよい俳優・スタッフが交流してより素晴らしい作品が作れるようになっていくのって素敵なことですよね。
今回の作品は、異なる時代を生きる男女が、一体のサイボーグを通じて愛を深めあうというロマンチックなラブストーリー。
【ストーリー】21歳の“僕”(小出恵介)を救うために未来の“僕”が現在の自分に送ったという最高にキュートな“彼女”(綾瀬はるか)は、やることなすことすべてが大胆でラフなサイボーグだった。“彼女”は“僕”のピンチを幾度となく救ってくれるが、感情を一切持たない“彼女”に思いが伝わらず、“僕”は一方的に別れを告げてしまう。しかしそれは、決して起こるはずのなかった、運命を変えてしまう“恋”の始まりだった。(シネマトゥディ)
クァク・ジェヨン監督って面白い作品を作る方ではあるのですが、ツメの甘さ、全編を通してテンションを保てないという所が気になるところ。
とはいえ、ぶっ飛んでいるものの魅力あるヒロイン、情けなくて平凡なようでいて包容力があり実はけっこう大物というヒーロを描くのが上手く、ベタで漫画チックではあるものの素敵なロマンチックラブコメディーの名手!
コブタは、クァク・ジェヨンの描く男性主人公がかなりツボで、親しみやすさと暖かさをもった男性がかなりいい感じでいつもそこに惹きつけられてしまっています。(意外にこういう男性がツボという女性多いのではないでしょうか?でも少年漫画の主人公に多い性格ともいいますが)
俳優の趣味もハッキリしているようで、女性はきつめの美人、男性はおだやかなでクシャとした笑顔が可愛い2.5枚目が好きなようで、今回も韓国語喋ってないのが不思議なくらいクァク・ジェヨン作品にはまっている小出恵介さんに笑ってしまいました。
今回はタイムパラドックスを使ったラブストーリー。
タイムパラドックスのどの定義からも外れたSF的要素と、強引すぎる展開は気になるものの、ラブコメディーな内容がよくて、そこだけで充分楽しめる内容になっていました。
(ネタバレあり、決定的な所は白で示しますが)
いつもは途中で物語のトーンが落ちてしまうクァク・ジェヨン監督ですが、今回は後半にもデカイ事件が起こったりすることで珍しくだれることなく最後まで笑いハラハラしながら観ることが出来ました。
ただ、残念なのはラストの展開、かなり強引すぎるんですよね。
異なる時間を生きる二人の男女が
一体のサイボーグを通して愛を深めあうという物語を作りたかったのは分かりますが、その設定に合わせるために脚本も時間的定義も強引に纏めてしまったという感じが強く、その力技で強引にストーリーを進めてしまったことが物語の繫がりがりを悪くしてしまってました。
私としては、もっとシンプルに、青年とサイボーグのラブストーリーにしても良かったのではと思ってしまいました。
タイムマシンなどで過去に介入するとどうなるかという場合、介入すること事態も運命に含まれているというタイプと、介入することで未来が簡単に変えられるといもの、介入によって別の流れのパラレルワールドが作られというものがあります。
この話は介入することで未来が変わったパラレルワールドが作られるという設定なようですが、その概念がかなり適当です。
その設定でいうと、障害者となった主人公が最初になんで
あの顔のサイボーグを作ったかという理由がまったく分からない。
当初の時間の先にも、変更になった先にも、モデルの女の子が存在したとしても、サイボーグは過去にいってしまっているために女の子が過去にいく理由もなくなってしまいますそのあたりの繫がりがオカシイのがまた気になってしまいます。
なのでこうしたほうが良かったのではないのかな?と、、、
コブタが考えた物語は
『
未来の僕によって作られ過去に送られたサイボーグ、過去の僕と過ごすことによって人間的な感情を覚え愛を知る、そして僕は成長して科学者になり彼女を作り、大地震によって壊れたサイボーグから取り出した記憶チップを作った彼女に入れることで二人の物語が再び続き僕の死によって二人の物語は終わる。僕死後40年後彼女は自分に出会う前の僕に会いに行く。でもそれから始まる自分との未来を変えないために一日のみの交流で未来へと帰る』
というのではダメだったのでしょうか?そのほうが、唐突にでてくる
人間の彼女視点に戸惑うこともなく、すんなり楽しめたようにも思うのですが、、でもまあ映画としては面白かったので良しとします。
【オオブタさんの一言】今までのクァク・ジェヨンの作品の中で一番面白かった。でも最後の展開がかなり強引!そこが流れを一気に悪くしていた。

評価 ★★★☆☆
監督・脚本: クァク・ジェヨン
キャスト
綾瀬はるか
小出恵介
桐谷健太
吉高由里子
斉藤歩
田口浩正
遠藤憲一
小日向文世
吉行和子
竹中直人

この記事に対するコメント
ノラネコ さんへ はらやん さんへ なななさんへ
ノラネコ さんへ
あらら、ノラネコさんはダメだったんですね
私はこの監督の作る世界は漫画そのものというのが頭にあったのでそこは気になりませんでした。
でも、脚本を無駄に複雑にしたために、脚本グタグタになってしまってしまってましたよね~
はらやん さんへ
全体的に強引な物語展開なのですが、ラストはとくに激しくグタグタでしたよね、、。
タイトル通りの物語でよかったのにね~
なななさんへ
私もジェントルマンがいいですが、、なかなか回りにそういうのはいないので、、身近になんかいるかな~というこのレベルがちょっといいなぁと思ってしまうんですよね~(^▽^;
後半の展開がロマンチックをも吹き飛ばしていましたよね、、漸ねです~
こんばんわー
コブタさん♪
私は小出君にきゅんとなりませんでした。
あぁいうタイプはちょっと苦手・・・(苦笑
どちらかというとイギリス紳士みたいな人がタイプです(聞いてないって)
もう少しストレートな映画にしてもよかったですよね。
全体的にロマンチックなんだから、そこでぶっ飛ばなくてもよかったかなーって思います。
とにかく綾瀬はるかの映画だったなーって感じでした。
こんばんは
コブタさん、こんばんは!
クァク・ジェヨン監督、韓国で撮っても、日本で撮っても作風が変わらないですねー。
それだけしっかりスタイルができているのかもしれませんね。
でも・・・、最後のグタグタはやはりいただけない・・・。
僕もコブタさんと同じように人とサイボーグの恋でシンプルに終わらせてしまったよいのではと思いました。
こんばんは
語り部であるジローに全くリアリティを感じる事が出来ず、のれませんでした。
彼女がロボットなのはともかく、ジローまでコミカルな男の子をプログラムされたロボットに見えてしまって、何か全体が絵空事に感じてしまったんですよね。
演出の勢いだけで見せ切るには、ちょっと物語が複雑すぎかな。
もう少し整理されていたらよかったと思うのですけど。