新年というと 過去を色々振り返り 未来を改めて想う季節 そんな季節だからこそ 時間をテーマに映画を語ってみようかなと思います。
「時間」は映画において私が好きなテーマの一つだったりします。
時空や時間を越える物語!考えるだけでもワクワクするテーマ!過去に変更を加えると現在は変化するのか しないのかといった問題をどう取り扱っているのかをみるのも楽しかったりします。
しかし結構扱いが難しいようで、風呂敷広げすぎて畳めなかったもの、タイムマシンが出てくるもののあまり生かされてなく普通の物語になったりするものも多いのも現実です
「タイムマシン」「タイム・アフター・タイム」など、時間旅行によって世界が変わるというより、アイテムの一部となっているだけの内容でした。
逆に時間をテーマに扱って派手に面白かったのが、「バック・トゥー・ザ・フューチャー」「ターミネータ」「12モンキーズ」 「猿の惑星」 です。
それぞれ 有名なので コブタが語るまでもないですが 違った切り口で時間というテーマを存分に楽しむことができます。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」「ターミネータ」はシリーズ通して一気にみるとまた世界が広がって楽しいです!
ジャンルがSFでないものに、面白い作品があります。
サスペンスコメディ?の「タイムアクセル」
同じ一日を繰り返してしまうようになってしまった世界で、ただ一人繰り返す続ける世界を認識できている主人公が、その日に殺される片思いの女性の命を救いつつ、世界が反復を繰り返す原因を探りそこからの脱出を目指すという物語。
同じように始まる一日を、主人公の行動を変えることだけで、変化するバリエーションだけでなく、だんだんと分かっていく謎も楽しむことが出来きます。
ヒューマンドラマの「オーロラの彼方へ」
30年前の尊敬していた消防士の父親が殉職してしまったという過去をもつ刑事である主人公が NYの空にオーロラが現れたときハム無線を動かしたところ、時間を越えて30年前の父親へと交信が繋がります。主人公交信によって父親が殉職しないように導いたところ・・何故か連続殺人犯に殺される女性の被害者の人数が増えてしまう。そこで異なった時間を生きる父子が力を合わせて殺人犯を見つけようと奔走するという物語。時空を超えた親子愛にもちろん感動できるだけでなく、過去である父親の行動によって現在である息子の世界の状況が少しずつ変化していく様も面白いです。SF・ミステリー・ヒューマンドラマどの視野で見ても楽しめる作品です。
「ベルベットレイン」
また香港ノワールで、ハッキリ言って一番時間物に関係なさそうなジャンルで時間を面白く扱っているのはこちら!
暗殺計画が進行しようとしている大ボスと側近中の側近との物語、裏社会で成り上がっていこうと大ボスを暗殺任務のために行動する若者二人、その二組の男達の物語がラスト交差したときに、深く熱い友情が浮かび上がるという物語は最高に面白くそのラスト脚本の構造に感動すら覚えてしまいました。
そして。。ラブストーリーに時間を面白く使った作品が結構多かったりします!
最近では「バタフライ・エフェクト」
過去の一部を書き換えることの出来る能力をもった主人公が、自分のせいで亡くなった女性を助けるために、過去を干渉していくのですが、、現実が主人公の想定しない方向へとなっていき、、主人公は自分に関わる人全てが幸せになれるようにある行動をする、、というもので 映画史上もっとも切ないハッピーエンドといわれるラストは圧巻でした。
「デジャブ」
最近作られた作品では この「デジャブ」が面白かったですタイムパラドックス物としては若干つじつま合わないところはあるものの、サスペンス、推理物、ラブストーリー、SFといろんな方面から楽しめて純粋に面白かったです。
雰囲気としては バタフライエフェクトとイルマーレの要素をあわせた感じというのでしょうか、、男性も女性も楽しめる作品だと思います。
「ラン・ローラ・ラン」
ある時間までに、お金が手に入らないと恋人が大変なことになるという状況でローラはヒタスラ走ってお金集めに奮闘するという物語だですが。この物語でも人生の分岐を面白く描かれています。一つは、ローラがまずどちらへ走ることにするか?というので、大きく変わるローラと恋人の異なった二つの運命が描かれているのと、もう一つ物語中ローラが接触した人のその後の人生が走馬灯のように一瞬紹介される。それらがまたシュールで笑えます。
物語の構成だけでなく、ローラの健気さ可愛らしくが最高です。
「イルマーレ」
2年という月日を越えて文通をする男女の物語で切なくて凄く泣けるラブストーリー。
その2年という、近いようで遠い時間設定が絶妙で、たとえば女の子からしてみたら一週間後に待ち合わせようとしても、男性からしてみたら2年と一週間後の話、その2年間男性がどういう人生を生きてきたかは女の子からは見えないし、男性からみたら、自分を頼りにしている彼女は2年後の彼女であって、男性からみることの出来るのは、恋人と幸せそうにしている彼女の姿。そんな直に触れ合えない二人の関係がうまく描かれている。
(韓国の恋愛映画の男性って、どれも懐の深さを感じて素敵な人多いかも)
飛行機の中で見て、思わず泣いてしまった作品です。
「ある日どこかで」
ジャック・フィニーを思わせる、異なった時代を生きる二人の男女の切ない恋愛を描いたコチラの作品もタイムスリップラブストーリーの傑作の一つに挙げられると思います。
ヒューマン?ではある部分から分岐するというものが多く 二つの人生のギャップとラストどちらの人生を主人公が歩むのかという楽しみ方をすることができます。
有名なのが「スライディング・ドア」
ヒロインがドアが閉まりかけた地下鉄に乗れた人生と、乗れなかった人生を巧みに絡ませながら物語が進行していく作品。カメラがターンするともう一つの人生を歩むもう一人のヒロインの姿に切り替わるなど、二つに人生の見せ方が結構面白いです。
「Mr.ディスティ二-」主人公が過去野球の大事な場面でホームランを打ったときと打たなかったときの人生の分岐を描いたもので 同じ会社の下っ端社員と社長とずいぶん違った人生を分岐をします。
「ペギー・スーの結婚 」高校卒業する結婚して25年たち人生に悩んでいるヒロインがある事をきっかけに高校時代に戻り、、というものがたりですが、キャサリン・ターナー扮するヒロインの高校生姿にかなり無理があったもののそれなりに楽しめる作品でした
あと変形型でクリストファー・ノーラン監督作品の「メメント」「フォロイング」
これは、どっちも普通のサスペンス映画の内容であるものの・・「フォロイング」は時間軸をバラバラにつなぎ合わせて見せる側を混乱させ。「メメント」は前向性健忘という記憶喪失の男の数日間を描いた作品で、ある時間に向かって逆行と順行と二つの時間の流れを組み合わせたという構造で、構造はともかく、主人公の物の忘れ方があまりにも不自然だと賛否両論ありましたが、凄い面白い作りになっています。
「エターナル・サンシャイン」も「メメント」と同じ構造でラブストーリーをになっているところも面白いです。
順行した時間の主人公とヒロインと、主人公の頭の中で消去されていく記憶として、別れから付き合いが始まるまでと逆行していく主人公とヒロインの時間が交差していくという凝った物語になっています。
そしてどのジャンルに入れていのか分からないですが「ドニー・ダーコ」リーバースムービーというコピーで一部マスコミで大反響だった作品です。
突然目の前に現れた銀色のうさぎに「世界の終わりまであと28日と6時間42分12秒」と告げられた主人公ドニーダーコの28日と6時間42分12秒
の生活を描いた物語で・・面白いというより難解というのが素直な感想。訳のわからなさを楽しむ作品です?独特な世界観を楽しめます。
実は全てつじつまが合うようになった脚本でちゃんと撮影したのに、監督が編集段階でわざと回答部分をカットしてしまったという曰くのある作品でもあります。その監督のしかけたメッセージを探すのもいいかも!
「めぐりあう時間たち」も時間を面白く取り扱っています。
まったく違う時代に生きる3人の女性を花束・小説・人物などを上手く絡ませ一つの物語を作り上げている脚本は素晴しいです。
また ニコール・キットマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープ演じるヒロインたちの人生の一日を切り取り描いているのですが、愛してくれる旦那様 仕事の成功 おだやかな生活 それだけで幸せにはなれない女性の複雑な心情を見事に描いています。
私が今までみたことのある作品からの紹介でした。
皆さんが好きな作品、興味の出た作品がありましたでしょうか?
他にも何か面白い作品があったら教えてください!

この記事に対するコメント
アキオさん コメントまでありがとうございます!
おお オーロラをご存じで!
これって あまりメジャーじゅないだけに知っている方にあえて嬉しいです!
タイムアクセル それらのレベルでいうと もっと軽い作品ですが 無邪気に楽しめますよ!
コブタさん、コメントありがとうございました!なんかどれもボクの好きそうな映画ばっかりじゃないですか★特に『12モンキース』と『オーロラの彼方へ』が好きですね。お薦めしてくださった『タイムアクセル』も是非観てみます!ありがとうございました★
motti さん ようこそ!
コメントまでいれてくださって嬉しいです!
励みになります!
「ある日どこかで」Σ(・ω・; 失念していました、、あれも 素敵な物語ですたよね、、
なんか また 見直したくなってきました!
はじめまして。
リンクを辿ってきました。
しかも旧記事へのコメントでスイマセン。
エターナルサンシャインとバタフライエフェクトは去年公開されたなかでも秀作でしたね?
時間軸系の映画は僕も大好きでほぼココに挙げられてるのみてますが、とっておきの名作があります。
「ある日どこかで」です。
もし見たことなかったら見てみてください。
また遊びにきます♪