
ウォン・カーウァイというと、『恋する惑星』コチラの作品がコブタが好きだったり♪
大の美形好きで独自の美学のある映像で、女性のツボを刺激するのが上手い監督だと思っています。
女性ファンに対して狙ってそうしているというより、ウォン・カーウァイ自身が女性敵なロマンチストで美的感覚に優れていることが、ファンを惹きつけているという感じ。
今回の作品は女性が喜ぶツボ前回という特徴が良く現れていて、かつ分かり易いシンプルな内容になっていてウォン・カーウァイ初心者でも見やすい内容になっていたと思います。
【ストーリー】恋人の心変わりで失恋したエリザベス(ノラ・ジョーンズ)は、元恋人の家の向かいにあるカフェに出入りするようになる。毎晩、ブルーベリーパイを用意してくれるオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)と話すことで、徐々に慰められていくエリザベス。しかし、どうしても終わった恋を引きずってしまう彼女は旅に出る決心をする。(シネマトゥディ)
物語といったらMVでも充分表現出来るのではと言われそうなあらすじになってしまうラブストーリー。
しかし、魅せる俳優を使っていることと、英語になっても変わらずお洒落なウォン・カーウァイぽいモノノーグや会話のやりとりで、いい感じスローに世界を楽しむ映画に仕上げていたと思います。
ナタリー・ポートマン レイチェル・ワイズ デヴィッド・ストラザーンらも出てくるシーンはさほどお多くないとはいえキチンとそれぞれの登場人物が抱えている過去をしっかり踏まえて演んじていることもあり、それまでの人生を感んじさせる存在感キャラクターを作りあげていました。
またジュード・ロウも流石という感じで、自他共に認める美形俳優であるのにそのイケメンぶりをひけらかすのではなく、どちらかというと平凡な好青年を上手く演じているんですよね。
だからこの作品を観た人は、ジュード・ロウ演じるジェレミーに対してイケメン男性にありがちな取っつきにくさ等も感んじる事なく自然に『優しくて暖かみのあるいい人だ〜しかも格好いい♪』と感じて好意を抱くのではないでしょうか?殺人鬼から、性格の悪い傲慢な男性からと幅広い役をこなし、顔だけではなく器用さと柔軟さをもった俳優さんですよね。
残念な事は、主役!(
スワロさんも記事に書かれていましたが)そいうった実力のある俳優陣の中でかなり、表現力に差があること。
やはり形こそ違えど表現者であるので自分の見せ方というのは知っていて、美しくお洒落に撮るのが上手いウォン・カーウァイ監督の手でいい感じなシーンが作り出しているのですが、エリザベスという人物に奥行きがあまりありません。
レイチェル・ワイズ デヴィッド・ストラザーンは短いやりとりでありながら大恋愛をしてそれが壊れらたもののかけがいのない絆を持ち続けている元夫婦の姿を作り上げ、ナタリーポートマンも父親への複雑な感情や生き様を常に感んじさせ強いようで繊細さをもった人物を作り上げていたし、ジュード・ロウも自分自身も様様な過去を乗り越えそしていろんな人の人生を見守っているという包容力あるカフェーのオーナを見事に作り上げていただけに、そういったただ彼に振られたという過去しか見えないエリザベスが薄っぺらに感じてしまいます。
まあ 元々物語自身には対した深みはなく、ムードを楽しむ映画なのでその点はあまり気にせずに心地よく雰囲気を楽しみながら観るべきともいえます。
それに、よくゲームなどで使われる手で、主人公にあえて強い性格付けをしないことで誰もがそこに感情移入して自分を重ねてやすくして物語をすすられるようにするという意味ではコレでも正解なのかもしれませんね。

評価 ★★★☆☆
監督・脚本: ウォン・カーウァイ
出演 ノラ・ジョーンズ
ジュード・ロウ
ナタリー・ポートマン
レイチェル・ワイズ
デヴィッド・ストラザーン
