今日は元旦!そして、映画の日ということで初映画として「ロード・オブ・ウォー」を観に行ってきました。
この作品は、戦争 扮装を、武器商人の視点で描いた衝撃的な物語で、内容が内容だけにエンターディメント国家アメリカ資本をまったくうけれずに作られた映画です。
元旦に相応しくはなく めでたいとは言い難いものでしたが、、見終わってため息だけついてしまうような凄い映画でした。
ニコラス・ケイジ演じる主人公ユーリーは レストランでギャング同士の撃ち合いを目撃し、自分の本当にやりたいことに気づいてしまう。そしてレストランがお客様の注文とおり食事を与えるように、武器を欲しがっている人に武器を与えることが自分の天職だと信じ、弟を仲間に持ち前の世界情勢を読む能力と行動力と交渉術を生かし 銃の闇取引 密輸入によって着実にその地位を築いていくという物語なのですが、、
武器商人=死の商人ということで、イメージからいうと悪の権現という感じで、私利私欲塊で残忍な人物を想像してしまうのですが、主人公ユーリーは、ただ道徳感、倫理感が人からズレてしまっただけで それ以外に関しては いい息子で いい兄で いい夫で いい父親だったりしして ただビジネスマンとして有能な人物なのです。それに 思想的にも偏ったところがなくだからこそ 対立している双方に武器を売ることが出来たりするのですが、自分が売った武器によって 難民が虐殺されたり 少年がその銃を使って人を殺したりということを「自分には、関係ないこと。」と素通りできて「私は殺し屋じゃない。人を撃ったこともない」と平然に言ってしまい、世界情勢をよみ自分によって世界が動いていくことに高揚感を覚えている、そんな人物です。
そして 数々の危機を 機転をきかし難を逃れていく様子も 爽快でうっかりすると格好良くさえ見えたりするのですが、さすが名監督アンドリュー・ニコルさんです。
彼の武器商人として活躍とともに、その売った商品がその後どのように使われているのか、また彼を囲む常識的な道徳観をもった人たちとのズレ、その商売によってユーリーが失っていくものをしっかり描くことで、彼のしていることを 貴方はどう思いますか?と常に問われて続けていくそんな作りになっています。
ニコラス・ケイジの演技がまた上手く、だからこそ 武器商人という職業にどうしようもなく嵌ってしまっている姿と けっして無情な訳ではなく自分が売った商品によって人が死んでいる姿を痛みを感じた表情でみていくものの、武器商人という商売に生き甲斐をでって生きていく姿と複雑な心理を見事に演じていたように思います。
監督アンドリュー・ニコル映像もスタイリッシュで 台詞もお洒落で、場面場面でクスクスと笑えるところはあるんですが、、面白いというには描かれている世界がかなり衝撃的で、凄まじいというしかない内容でした。
アンドリュー・ニコルとニコラス・ケイジもこの映画を作る際、実際武器商人と実際あって制作したそうですが その武器商人が誰もとっても気持ちのいい人で 好きにならないようにするのに苦労したくらい 武器商人が良い方だったのが衝撃だったそうです。
上の写真にある 戦車とか 映画の中で使用された武器の殆どは本物なそうで、、CGや小道具で作るより遙かに安い価格で武器商人が所有しているものを 映画の撮影のために揃えてくれたそうです。
それほど 彼らは自分の行っている行動に 後ろめたさももたず堂々と生きているようです。
この映画の中でも 主人公ユーリーは 家族からの非難に悲しむことはあっても 自分の行為を悪ともおもっておらず、最後まで自分の行為を悔いるということもありません。そこがこの映画の怖いところでもあると思います。
むしろそんな職業が成り立ち、必要とされる世界のほうこそオカシイのではないかとさえ思えてしまいました。
売るのが悪なのか 使うことがが悪なのか、それを容認している社会が悪なのか 色々考えさせられる映画です。
「戦争の犠牲者の9割が銃で殺されている。
核兵器じゃない、AK47こそが 一番の大量破壊平気だ」
評価 ★★★★☆
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ニコラス・ケイジ
イーサン・ホーク
ジャレット・レト
ブリジット・モイナハン
イアン・ホルム






この記事に対するコメント
睦月さん こんにちは こちらこそ今年もよろしくおねがいします!
ブログも今年も楽しく拝見させて頂きますね〜
ニコラス・ケイジの演技と クスリと笑える会話で 重いテーマのこの作品かなり見やすいものにしていましたよね!
面白いといったらいけない テーマの内容ですが この映画観にいってよかったな思いました(^^)
こんばんわ!『カリスマ映画論』管理人の睦月です!TB&コメントありがとうございました!元旦から観られたんですね、この作品。重いですよね・・。睦月もたくさん考えさせえられた作品でした。
けど、ニコラス・ケイジがその重さを中和する演技を見せてくれたように思います。
では。今年もどうぞよろしくお願いします!!