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●君のためなら千回でも(The Kite Runner)

君のためなら千回でも ポスター 日本人にとって縁遠い世界中近東の世界の物語で、タリバンも出てきて子供を連れ去るといった内容もあるということで、男尊女卑で残忍さをもった非人間的なイスラム原理主義といったものを批判している物語とも想われがちですが、逆に中近東の本来の平和を愛する素敵な姿や、人間臭さを描いた映画でした。


【ストーリー】970年代のアフガニスタン。兄弟のように育ったアミールと召使いの子ハッサン、立場は違えど二人は仲の良い友人同士。しかしある出来事をきっかけに二人の間に溝が生まれてしまう。そしてやがてソ連がアフガンに侵攻を開始を機にアミールは父親ともにアメリカに亡命し、そこで大学を卒業し愛する女性と結婚し小説家として成功を収め幸せな人生を歩んでいた。そんな時、パキスタンに亡命した知人から便りがあり、その知人よりハッサンがタリバンに殺された事を知り、、



予告編でみた感じだと、固い絆で結ばれた二人の少年、時を経ても続く友情を描いた物語に感んじるのですが、作家となった一人の青年の成長と過去の償いの物語。

子供時代だけでなく姿は見えないものの時を経て大人になったハッサン、アミールの父親などの大人と登場人物がすごく魅力的で、そういった人物によって彩られた、アフガニスタンの風景、アメリカのアフガニスタン社会が生き生きと描かれています。

美しい友愛だけでなく、人種差別、いじめといったどの社会にでもある悲しさ醜さもごったになったをすべて大きく内包した社会は日本の下町にも通じる社会、民主主義のアメリカのアフガニスタンのコミュニティー社会、年月がたち変わり果てた祖国」それをアミールという内向的で受動的な人間の視点で、一見縁遠いイスラム社会を自然に入ることができるのがこの作品の上手い所。

しかし、ここで描かれる友情というのが、やや私達が一般に思っているものとは違って、二人の少年の関係は対等ではなく主従関係。
アミールへ誠実で無心の愛をむけるハッサン、しかしアミールはハッサンのように無心な愛情をむけ我が身を犠牲してまで守る事は出来ない。片方だけに犠牲を求めてしまう関係。そういう対等になり得ない関係に苛立ちアミールはハッサンに背をむけてしまいます。
そして大人になったときに命を掛けてハッサンの息子を救いにいくことでようやく二人の友情が対等なものへとなるのですが、残念なことにアミールが他の登場人物に対し魅力があまり感じられません。
資産家の家に育ったこともありボンボンで優しいものの意気地なし、弱いくせにプライドは高く父親などのような回りの人物のようなカリスマはなく卑怯者、言ってしまえば普通の人。
揺るぎない自分というものをもち物事の本質を本能でみるハッサンに比べ、見劣りしてしまうところがあり、何故ハッサンがそこまでの友情を彼にむけたのかが説得力に欠けてしまいます。

後々同じ家で育っただけでない絆というものも出てくるのですが、アミールがそれを知らなかったらハッサンの為に行動を起こしてないのではという部分もあり、この映画で謳われている友情というものがやや陰って見えました。

アメリカで成功するものの、人間的に凡人である主人公が最後残酷で悲しい世界へ変貌したアフガニスタンに命がけで行動していくということでは大きい意味をもつのですが、もう少し主人公に深さがあればもっともっと素敵で泣ける物語にいたと想います。

でも、素敵な映画を観たなという満足感は充分あります。
この作品で自由の象徴になっている、凧のシーンがまた気持ちよく、全体として爽やかな涙を流せる作品となっています。

この映画を観てた次の日の晩ご飯の時、「おかわり!」というオオブタさん
それに対して
「君のためなら2杯まで~」
と高らかに言い放ちながら台所に向かったら、、
「少な!!!」と言われてしまいました。

(――;千杯もお代わりする気ですか、、うちの炊飯器の中には、それくらいのお代わりが出来るくらいしかご飯入っていないんですが、、。

【オオブタさんの一言】感動はするけど、主人公に魅力がまったく感じられないのが残念です。
父親とか回りの人間が魅力的なだけにそこが残念です
オオブタの視点 シネマドライ記事はコチラ




君のためなら千回でもグラフ
評価 ★★★☆☆

監督 マーク・フォースター

出演 ハリド・アブダラ
ホマユン・エルシャディ
ショーン・トーブ
アトッサ・レオーニ
アーマド・カーン・マーミジャダ
ゼキリア・イブラヒミ

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この記事に対するコメント

となひょうさんへ シャーロットさんへ

となひょうさんへ 
コチラの作品もっと感動できるいい映画になったと思うのですが、、いかんせん主人公の魅力のなさが思った以上に足ひっぱってましたよね~
あのお父さんなどの大人に囲まれて成長したらなもっと素敵な人物になってもいいと思うのですが、、


シャーロットさんへ
おおお ビールは1杯でけですか~
凧揚げのシーンは最高に気持ちいいんですがね~それと同じくらい素敵なシーンが他にないのが残念ですよね。
逆にアメリカが描いたアフガンなので、あの世界に入り込みやすくはなっていたかなとは思いました。
プラスもっとドラマが深かったらよかったのでしょうがね~

【2008/03/05 09:21】URL | コブタです #-[ 編集]

君のためなら・・・

こんばんは☆
単純に私は凧揚げのシーンだけがツボだった感じです。あとは音楽が気に入ったかな。
・・・アメリカがアフガンの事を描くのって、どーもはまれないのでした;

私も旦那さんに「君の為なら一杯だけ」と、缶ビールを渡そうかなー。笑

【2008/03/04 21:33】URL | シャーロット #gM6YF5sA[ 編集]

なるほど。

コブタさん、こんにちはー
訪問いただき、ありがとうございました。
とても素晴らしい作品だと思ったんだけど、正直なところそれ程にのめり込まなかったなぁと思ってました。

確かに、アミールよりもお父さんのキャラクターが際立ってましたもんね。
アミールの奥さんのお父さんもちょっといけ好かない雰囲気があったので、更にアミールのお父さんが輝かしく思えたりして。
アミール君って、引っ込み思案な性格なんでしょうけど。その彼なりに成長しているのはよくわかったのですが、ドラマ部分が薄くなるという印象も否めなかった気が・・・。

【2008/03/04 20:08】URL | となひょう #-[ 編集]

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「君のためなら千回でも」 The Kite Runner/製作:2007年、アメ 映画通の部屋【2008/03/04 19:57】

君のためなら千回でも

凧と共に風に乗り、駆けぬける躍動感に心躍る・・・ シャーロットの涙【2008/03/04 21:51】

32●君のためなら千回でも

『チョコレート』、『ネバーランド』、そして今度『007』の新作を撮る、マーク・フォースター監督作品。原作は、同名タイトルの小説が大ベストセラーになった、新人作家、カーレド・ホッセイニ。\'07年、アメリカ。 レザボアCATs【2008/03/11 20:05】


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