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●スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET)

スウィーニー・トッドポスター待ちに待ったデップの新作がようやく公開!! どれほどコレを観るのを楽しみにしていたことか~(><)
今回の作品はブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのトニー賞受賞ミュージカルを映画化ということで、台詞のほとんどが歌なため、いつも以上にデップの声を堪能することができました。役の関係もあるのでしょうが、コブタが想像していたのとちがって太いドスの効いた声なのですね。これだけ歌えるなら「コープスブライド」(キャライメージと歌声のトーンがやや違うのかな?)とか「クライ・ベイビー」で何故歌わなかったのでしょうね~。
久しぶりにガツンとしたある一線を越えたモノがあるデップ映画でした!




【ストーリー】 19世紀、ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と共に幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に恋をしたターピン判事の陰謀で、バーカーは無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。15年後、妻と娘を奪われたバーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻って来た。理髪店を構え、パイ店の店主、ミセス・ラペットの協力を得て、ターピン判事への復讐を始める。goo映画より


今回の作品バートン作品らしい独特なコミカルなトーンのファンタジックなホラーな部分と、らしくないハードな残虐さをもったスプラッターな部分があり、バートンワールドに浸りながらも新鮮さを楽しめました。

人を殺しまくって、その死体をパイして売るという猟奇殺人を描いた物語というともありますが、今回の世界はシュールな笑いはあるものの、今までのバートン作品にあるような明るさや優しさはなく、その分描かれている愛も切なくよりズンと重さをもった激しさがありました。
この世界では善悪ではなく、狂気と無垢で構成されていてトッド、ミセス・ラペット、ターピン判事らによる狂気に対し、無垢なる人たちがその狂気の人たちに振り回されながらも逆に狂気なる人たちを掻き乱していくという皮肉な図式。
出てくる登場人物もみな自分の事しか考えておらず、それぞれが何かに憑かれtayouni 突っ走っていき、それらが交錯し迎えるクライマックスは思わず愕然としてしまうほどの衝撃がありました。

その物語を大きく動かすのは、デップ演じるスウィーニー・トッドとヘレナ・ボナム=カーター演じるミセス・ラペット。
愛も忘れ本当に大切な物すら見えなくない状態で復讐に取り憑かれたスウィーニー・トッドと、トッド一途に盲目的に想い二人で幸せな生活をすることのみを求めて孤独な愛を突き進むミセス・ラペットの二人の演技は圧巻の一言です。

ただ復讐だけに生き、憎しみ怒りの心に支配されてしまっているトッド、そんなトッドに見向きをされないのに一途に想いトッドとの幸せな家族を作ることのみを望むミセス・ラペット。

貧困により道徳観にズレがあるものの、愚かだけど母性に満ちていて健気で可愛い女性にも見えないことはない所があります。トッドの自分に対する無関心に哀しみながらも自分の愛によっていつかトッドを幸せに出来ると信じています。

復讐のみを生き甲斐にし他はどうでもよく邪魔なものは躊躇なく排除できるトッド、トッドと幸せな家庭という目的だけをみて、トビー・ジョアンナらを二人の子供として配置し形だけの家族を夢想し、逆に目障りなものはあえて排除することが出来るミセス・ラペット。二人は最高なコンビなようで絶妙なすれ違いをみせています。
共犯でありながら、二人の想いにズレがありその心は決して寄り添うことのなく、大きな悲劇を生み出していくのですが、かなり衝撃的なシーンであるのに胸が締め付けられるほどの切ないシーンになっています。

あえてその二人の破滅で幕を閉じ、若い無垢な存在の未来を見せずに終えるのも、この二人の物語こそが監督の描きたかったものというこのなのでしょうか?

そういう救いな部分を観客が観ることが出来ずに終わるだけに、観て辛いと想う人も多そうです。
でもそれだけに二人の狂気が心に深く刻み残るのよいう意味では効果的なエンディングと言うべきなのでしょうね。

来週いっぱい、フリーパス券のためにコチラの作品見放題なんですよね。
あと数回はみてスィニー・トッドな世界を満喫しようかな~と想っています。
そうなると、ミセス・ラペットがこの作品内において犯した最大の罪深い出来事、ラストを知った上でみるとまた違った世界が見せてきそうで、楽しみです。

オオブタさんの一言 
かなりダークです。ラストも良かったです。
音楽と歌も良かったです。

スウィーニー・トッドグラフ
評価 ★★★★★
   kobutakobutakobuta

監督 ティム・バートン

出演 ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
アラン・リックマン
サシャ・バロン・コーエン
ティモシー・スポール
ローラ・ミシェル・ケリー
ジェイン・ワイズナー



この記事に対するコメント

はらやんさんへ

コメントありがとうございます!
はらやんさんのブログを観てみると、意外に女性のほうが血まみれ映像に強いというのがよくわかりましたね~!

血のこの作品においてはアートぽく描かれているので私はそこまで恐いとは思わなかったんですよね~。
それに4回みたら、慣れてしまうところもあるのでしょうね~。

コチラこそ、お会いするの楽しみにしています!

【2008/02/07 09:27】URL | コブタです #-[ 編集]

こんばんは

コブタさん、こんばんはー!

コブタさん4回も観たんですねー、スゴいなあ。
トッドとラベット夫人の微妙なズレ方が哀しい感じがありましたね。
二人で歌っているところなどにそのすれ違いが象徴されていました。
お話としては好きなんですけれど、血がニガテで・・・。
なので、もうちょっとおとなしめだったら何度も観ようと思ったかも。
今週末久しぶりにお会いできますねー。
楽しみにしてます!

【2008/02/05 20:57】URL | はらやん #-[ 編集]

SGA屋伍一さんへ

SGA屋伍一さんきて下さってうれしいです!
コメント大歓迎です~

ラベット夫人確かに一番物語を大きく動かす人物ですものね~
彼女がいなければ、あの連続殺人が円滑に行われていないはずですし、、
そんな凄い行動をするラベット婦人を魅力的に演んじているヘレナさんは凄いとおもってしまいました。
コブタは大のデップファンですがヘレナさんの演技があったのでデップの演技がより輝いたことで感謝しているくらいです。
そんな心の狭い事いうヤツにデップファンを語る資格なし!!と思います~♪

【2008/01/31 19:08】URL | コブタです! #-[ 編集]

コメントありがとうございました

コブタさんには大ヒットだったようですね
さしずめ「人間どもよ! 食われる恐怖を思い知れ!」というところでしょうか?

・・・・重ね重ね申し訳ありません

とある解説で読みましたが舞台版では主役と言っていいくらいラベット夫人の扱いが大きいそうですね。たしかに常識では到底理解しがたい、だからこそひきこまれるキャラクターです
わたしはその一途な愛情に心打たれましたが、今回デップファンから「そんなにくっつくんじゃねえ!」とやっかまれたりしてないんでしょうか

最期のシーンは『バットマン・リターンズ』でミシェル・ファイファーが社長に突き落とされるシーンとよく似てました

【2008/01/30 22:17】URL | SGA屋伍一 #TyXokUWg[ 編集]

シャーロットさんへ

こんにちは~
5回みたかったのですが、、色々忙しくて4回でおわってしまいました;;
ミセスラベットの気持ちってなんか分かりますよね~以外に求めているのは女性にとっては基本的な幸せなんですが、、その方法論や優先順位がズレているだけで、、
本当にジョニーの歌にはハートがありましたよね~
サントラを購入して毎日楽しくきいています♪
これで暫く幸せに過ごせそうです~

【2008/01/30 01:06】URL | コブタです #-[ 編集]

バーガー@トッド

こんばんは☆
おおぅ、もうすでに4回もご覧になられていらっしゃるのですかー。ブラヴァー!
そうですね、なんとなく私もミセスラペットの気持ちにも注目してました。
旦那さんに先立たれ、商売もイマイチ、希望も何もなく過ごしていていた彼女のところに舞い込んだ一つの夢。。。そりゃあ、私だってベンジャミン@ジョニーなら、ふらふら~と惚れちゃいますよ。笑
望んでも決して手に入れられないモノを描いた作品には、私自身どうもぴぴぴっと惹かれるものがありますわ;
ジョニーの歌はハートを感じましたですよー◎

【2008/01/29 21:40】URL | シャーロット #gM6YF5sA[ 編集]

睦月さんへ

おおおそうだったんですね!
舞台もしくは昔の作品もみたくなってしまいました。
しかし、、一目あったその時から恋に落ちる若者、壮絶な人生を歩む主人公の清純な娘と結構王道なので、「オペラ座の怪人」のように二人で歌いながら去っていくシーンがあるのかと思いました。
カットされたクリストファー・リーの役所って何だったんでしょうね~それも気になってしまいました。

【2008/01/26 10:27】URL | コブタです #-[ 編集]

こんにちわ

そもそも、ジョアナとアンソニーの恋の行方、そしてトビーのその後については、舞台版でも一切触れないんです。トッドが首から血を垂れ流し、妻を抱いてうなだれる・・まさにあのラストで締めくくるんですよね。

この物語って、いろんな部分があえて説明不足にしてあるでしょ?トッドとラヴェットの過去にも触れないし、ラストもいろんなことがあやふや。でもそこが描かれなくても、観客の感覚にあえて委ねているという要素があるので、ティムはそこをホントに上手く映画化したなあという印象でした。


ところで。コブタさんのPCにメール送ってます。ご覧になってみてくださいね。

【2008/01/25 10:27】URL | 睦月 #-[ 編集]

ノラネコさんへ となひょうさんへ

ノラネコさんへ 
たしかに、ジョアナ関連のエピソードはバートンからしてみたら魅力なかったのでしょうね~
今までバートンはいい感じで力を抜いた余裕のある作りを感じていたのですが、今回は本当に全力て撮影したというほど力の入り方を感じました。それだけに映画全体からパワーを感じてしまいました

となひょうさんへ
コメントありがとうございます!
となひょうさんのブログのコメントで穿った言い方をしてしまってすいませんでした。
でもこの作品の登場人物は一人残らず誰もが傲慢でしたたかに思えてしまったんですよね。
あの理髪店の椅子って、明らかにトドメをさすための仕掛けですよね。
その証拠にタービン判事は下にすでに死体があったためにクッションが効いて落ちた段階では生きてましたし(^^;そういう所も細かいな~と思ってしまいました。

【2008/01/25 10:17】URL | コブタです #-[ 編集]

コブタさん、こんにちは。
訪問ありがとうございます。
この作品は色々と言いたいことがあるんだけど、私が一番深く刻まれたのはドラマ部分なんですだ。
絶望的でモノトーン色に包まれた世界で、アンソニーとトビー少年の初々しさに明るさを求めたかったですが。ラストはちょっと辛すぎました。アナザー・ストーリーの始まり、始まり。という感じがしました。
グロい映像そのものよりも、トビー少年が恐らく細部まで見ていたであろうラスト。子供へも容赦しないという意味では、『チャリチョコ』が思い浮かんだ私です。全体的には『スリーピー・ホロウ』でしたね。

何だカンだでラベットがコミカルにも思えたりして。
でも首を切られた後に落下する男たち。あれってまだ息がある状態で、頭からゴンと落とされてたようで。直接の死因は、首の骨折なのかと思ってしまいました。

【2008/01/24 21:16】URL | となひょう #-[ 編集]

こんばんは

ぶっちゃけ、ジョアンナの方の物語にはあんまり興味が無かったんでしょうね。
ドラマの進行上必要な役なんですが、描きたかったのはあくまでもトッドを中心とした復讐のサークル内の人たちだったのでしょう。
物語のバランスとしては、ラスト前にもう一度ジョアンナのシーンを入れたいところですが、バートン的にはどうでもよかったのと、テンポ感を崩したくなかったんでしょうね。
ラストは全く持って見事な物でした。

【2008/01/23 23:42】URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]

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