以前コブタを散々悩ませた作品「隠された記憶(感想はコチラ)」を制作したミヒャエル・ハネケ監督の作品ですが、、コチラもコブタをうーんと色々悩ませた映画でした。
実際に起こった19歳の大学生による銀行銃乱射事件を元に作られたコチラは、その銃乱射事件が起こったときにその銀行に犯人として被害者として居合わせた人々が、その事件がおこるまでの何気ない日常の時間を断片的にニュース映像なども交えながら見せているという内容で物語との言えないほど漠然としていてつかみ所のない世界。
それぞれの登場人物の時間が物語というほど描かれるわけではなく、丁度みたい番組がないかとTVのチャンネルを変えているかのようなほどそれぞれが関係なくそしてシーンの一つ一つから与えられる情報が少ないものの、それぞれのなんとも満たされないもどかしい想いが伝わってきます。
そしてそれらが何一つ観た割れることなく、銀行の惨劇で幕を閉じる、、。見終わったあとになんとも気持ちのわるいモヤモヤ感が残ります。
意外に鑑賞後感はバベルに近く、描かれていることもかなりバベルに近いのかもしれません。
かなり実験的な内容の映画なので、観る人をかなり選ぶ作品で万人にはまったく勧められない作品ですが、さすがハネケ監督というだけあって、この世界観や映画みてうける印象が面白く、なんか見終わったあともズルズルと気になってしまう作品です。
評価 ★★★☆☆
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この記事に対するコメント
mottiさんへ
これ、始めの十分ほどみていて 「エッ(・・)。。」という感じで呆然としながらみてしまってました。
確かに眠いですよね、、。
オオブタさんは途中で意識飛ばしていましたよ、、(^^;
まあ意外に途中眠ってしまってもシーンからうける印象だけを感じてラストみれば問題ない作品ではありますよね(^^)
なるほどバベル!
ほんとですね。この手の手法が流行る以前(90年代前半?)の作品ですからね。
しかし眠くなりますよね。
ハネケ映画ってw