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●題名のない子守唄(LA SCONOSCIUTA/THE UNKNOWN WOMAN)

題名のない子守唄「ニュー・シネマパラダイス」「海の上のピアニスト」「マレーナ」を生み出した巨匠ジュゼッペ・トルナトーレの新作「題名のない子守歌」予告編をみた段階から、今までとかなりテイストの違う作品であることを驚いた人も多いと思う。

コブタも、正直かなりハードなシーンもありビックリしたものである。



ウクライナから北イタリア・トリエステにやってきたイレーナは何やら深い謎を抱えた女性。
何だかの目的をもって、アダケル家に家政婦として入り込みアダケル夫妻の信頼も得て、夫妻の娘テアとも心を通わせていく。

今までのジュゼッペ・トルナトーレ作品からするとかなりテイストの違うサスペンスタッチ。執拗にアダゲル家に執着するイレーナ。物語の進行の合間にフラッシュバックのように挿入するイレーナの壮絶な過去。イレーナを追ってくる忌まわしき過去。

人間のDNAを感じさせる螺旋状の階段、窓ガラスなど何かを通した風景、なんとも曇った空の下の風景など流石巨匠ジュゼッペ・トルナトーレという感じで映像の見せ方が素晴らしく、なんとも不安定なヒロインのイレーナの感情を絶妙に表現して、サスペンスな恐怖というよりヒロインにはいったい何があるのかという謎に引き込まれていく。
映画全体かた伝わってくる、イレーナの中にうずまく、愛、憎悪、哀しみといった感情が入り乱れた複雑で激しい精神状態が映画全体からビンビン伝わってくる。

ゴミ溜めのような底辺な世界で生きてきた女性が愛を知りそれを失った後、必死である物を求めていく様子はハッキリいって狂気の一言、でも異常だとは感んじさせず、その一途なまでの愛情にみせられてしまう。

ただ、残念なのはヒロインの心理描写はよく描かれているのですが、彼女の過去に関わっていた組織が微妙曖昧でよく分からない。
黒カビが何を求めているのかどうしたいのか?といった目的解り辛くラストへ導くためにだけ行動しているようにしか思えなかった。
ラストに怒る悲しい犯罪も、逆にイレーナが警察に早く捕まってしまう可能性もあるし組織にとってメリットがあまりにもなさすぎる。

その流れにやや強引さを感じてしまい、ラストの感動をかなり半減してしまった。

途中までが本当に素晴らしいだけに、、そこが残念!!
題名のない子守唄円


評価 ★★★☆☆

監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
出演 クセニア・ラパポルト
ミケーレ・プラチド
クラウディア・ジェリーニ
ピエラ・デッリ・エスポスティ
アレッサンドロ・ヘイベル
クララ・ドッセーナ

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この記事に対するコメント

シャーロットさんへ となひょうさんへ 睦月さんへ

シャーロットさんへ 
とにかく映像とイレーネの人物描写は凄まじく!そこで一気に引き込まれてしまいますよね~

恐いのですが 最後の二人の笑顔で、これは愛の物語だったんだというのを改めて納得させられますよね!

となひょうさんへ 
螺旋階段は デ・パルマも使っていたりと映像の中で面白い使い方しれいる作品も多いですよね!
見渡せるようで微妙に死角が多く、そして追いかけるにしても逃げるにしてももどかしさを感じるというところでサスペンス映画にピッタリなのでしょうね!

睦月さんへ
なんか 皆さんが高評価の中で私だけが低くめ、自分の感性にちょっと自信を失ってしまっているところです。
凄い好きな映像があると、そういう脚本の穴が気にならないもしくは評価を下げることにならないこともあるのですが、今回は凄く気になってしまいました。
ラスト以外の部分は本当に魅せられたし、世界に引き込まれただけに、コブタの中で盛り上がった感情を満足するラストではなかったからだとは思います。
多分これがミステリーを前面に押し出さず愛の物語だという形で描いていたならああいうラストでも納得できたのでと思いますが、どうしてもミステリー好きとしてはそういう視点でみてしまってガッカリしてしまったみたいです。

【2007/10/04 11:01】URL | コブタです #-[ 編集]

こんばんわ

TB&コメントありがとうございました。

この脚本に違和感を抱いた方って結構いらっしゃるみたいなんですよねえ。私は大して気にならなかったんですよ・・・まあたしかに、「あれって一体どういうこと?」って思う部分も多少ありましたけれど(苦笑)。

それよりも、なんだかこの作品の世界観やサスペンスフルなムードに見事にもっていかれた感じでした。

重厚で見ごたえのある、そして同時に優しさと愛情に溢れた1作だったなあと思います。

【2007/10/03 23:56】URL | 睦月 #-[ 編集]

厳しい・・・

コチラはTBが成功しました。
何なんだろうな、全く。

あららららら、厳しいご意見をお持ちなんですね。
うーん、そうですかぁ。

螺旋階段→DNA

というのは、面白いですね。
そう言えば、DNAってグルグル巻いてましたね。
螺旋階段って、独特で。
何か気になってしまいます。
サスペンスにはピッタリのアイテムって感じがして好きですー。

【2007/10/03 22:51】URL | となひょう #-[ 編集]

強引

こんばんは☆
そうですね、なんとなく強引さは私も感じました。黒かびが生きていた!というのもすごいなぁとか。
私はどちらかというと、音楽や演出に圧倒されて引っ張られながら見ていた感じかも。
こんなにちょっと怖いサスペンスだなんて予想もせず。でも最後の最後でイレーネもテアも本当にいい笑顔だったのが印象的でした。

【2007/10/02 22:19】URL | シャーロット #gM6YF5sA[ 編集]

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