Date:2007/08/30 15:05
オオブタさんと夏休みにお家でみた映画の一つ「チャイナタウン」。コチラはDVDを購入した時にキャンペーンでプレゼントされた作品
ポランスキー監督によるハードボイルド、評判も高くかなり過激な要素を含んだ内容と衝撃のラストということで、期待高めで鑑賞しました。
ジェイク・ギテス(J・ニコルソン)は浮気調査専門の私立探偵。彼の元にミセス・モーリー(F・ダナウェイ)と名乗る女がやってきて夫の浮気調査を依頼。調査によって夫の浮気現場を押さえ、証拠写真を撮影しその写真を婦人に私一件落着と思われた。ところがその彼が撮影した写真が新聞記事の見出しになりモーリーはスキャンダルで世間に追われることになる。その事でジェイク・ギテスの元に名誉毀損を訴えてくたミセス・モーリーは依頼した女性とはまったくの別人だった。あおの直後モーリー氏は溺死体となって発見される。ジェイク・ギテスは一連の事件には何か裏があると調査を始めるが、、。
という物語で、過去に何か女性に纏わるトラウマを抱えた元刑事の私立探偵、ミステリアスで美しいヒロインミセス・モーリーとハードボイルドの王道ともいえる設定、少しずつ見えてくる真相と脚本は良くできていてそれなりには楽しめます。
また映像もかなりお洒落でスタイリッシュで、さらに今観るとレトロな世界感を楽しむことができます。
またジャック・ニコルソンが思わず笑ってしまうほど若く、一見奔放なようで実は筋を通そうとする真っ直ぐな性格のジェイク・ギテスを好演しています。
逆にジャック・ニコルソンの演技があるからこそヒロインとの関係、ラストの展開が生きているように感じました。栴檀は双葉より芳しく、蛇は寸よりその気を表すというように、怪優は若くても名優なんだなと思いました。
しかしコブタのように、衝撃作!驚愕のラスト!といった噂を聞きそれを期待してみるとやや拍子抜けしてしまうこともありかもしれません。
とはいえ当時はこの作品で描かれている事ってかなりの衝撃を与えることだったんだろうなというのは理解出来ます。
このあたりの時代の作品って、殺人とかは確かに行われるものの今に比べると健全な内容で基本的に正義の元、悪は制裁をうけ、弱く傷つけられている人は救われるというのが基本なのですが、この作品はそういった基本を大きく裏切っています。
それだけにラストは観る人に衝撃を与えるというより愕然とさせ、なんとも言えない切なさと空しさを抱えてしまうことになります。

やはり世間の評判がいいのも頷ける、面白い作品だと思います。
評価 ★★★☆☆
監督 ロマン・ポランスキー
出演 ジャック・ニコルソン
フェイ・ダナウェイ
ジョン・ヒューストン
バート・ヤング
ペリー・ロペス
ジョン・ヒラーマン


チャイナタウン 製作25周年記念版 | |
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この記事に対するコメント
ニ純さんへ
やはりこういう作品をみると、いい映画は時間経てもいい映画なんだなと思いますよね~。
また コチラの作品ラストがまた凄いですよね!みて深い溜め息ついてしまいました。
全体的にムーディーな音楽が素敵で、夜のチャイナタウンにトランペットが奏でるエンディングが心に沁みましたね。
ストーリー展開が良いのはよく出来た脚本のおかげでしょうね。前半でバラ撒かれた何てこと無い情景が伏線になり、後半もグイグイ引き込まれていく上手さ。たまにはこの手の渋い作品を観るのもいいですね。