すっごい 気になっていたこの作品、、やはり気になっていたのはオオブタとコブタだけではなかったようで、川崎にある映画館の上映会場どこも満席だったようですね。
今日は、「バベル」、「スパイダーマン」がまだ残っていて、先週から「パイカリ」、そして今週は「監督万歳」そしてコチラの「大日本人」と話題の映画満載で映画業界そのものが異様に盛り上がっているのは気のせいでしょうか?
さてと、こちらの作品ですが、いや~いろんな意味で松本人志のタダモノではない部分が感じられる内容だったと思います。
物語は、六代目大日本人を襲名した大佐藤大は、日本を時々襲う獣と戦う正義のヒーロ?ではあるものの、イマイチ世間からはありがた迷惑的な存在で愛されていない状況。そんな大日本人の日常と活躍?をインタビューを交えたドキュメントとして追っているカメラをとおしてみた彼の姿と彼を理解ぜずただ騒いでいるだけのマスコミと大衆の姿を描いた作品です。
松本人志が作ったというだけあって、物語はかなりシュール。
笑いも爆笑するというシーンより、クスクスとかニヤリというレベルのものが細かく入っていて、なんともいえない独特な間を楽しむ映画になっています。
意外にセットや場面の作り方も上手く、細かいところまで凝っていて、細かいところに笑いのネタを仕込んでいるところも流石という感じでした。
また大佐藤以外にむけられるインタビューの様子なども妙にリアルで、素人だからこそ出せる、変なテンポと可笑しさというのを出していて、面白い世界観を作り上げていました。
ただ、、いきなり獣がしゃべりだすようになる臭いの獣の登場、そしてラストのクライマックスの実写シーンを境に前半のなんともシュールな味わいをもった世界が、どんどんコントっぽくなっていくところが違和感がありました。
この地点を越えると、今までのクスクスという静かな味わいのあるものから 笑い自身は一気に大笑いできるものになり、楽しいことは楽しいのですが、一つの世界に徹しきれなかったことに松本人志の迷いががあったのか あえてそうしたのかが分からないところが、松本人志な世界なのでしょうね、、
とにかく、普通じゃなさすぎるラストの展開は凄まじく、、よくこれをカンヌにもって行ったのね、、ということを改めて驚かされてしまいました。
あきらかに日本人にしか分からない要素がが多すぎるですよね、、(^▼^;
松本人志の作り出すシュールなコントが好きな人は、とても楽しめる映画だと思います。
こちらの作品 かなり評価は割れるでしょうね~。
普通ある程度の地位を築いた有名人が映画をつくるとなると、予定調和的で ちょっといい話的な感動的なものを作ると思うのですが、そうはしないところが、松本人志らしいなと思うし、観る側がどう思うかということよりも、自分が撮りたいものを撮ったという点も、コブタは評価したいと思います。
ただ、、北野たけしとは違った意味での天才で、面白い世界をもった人だけに、これでの評価にめげずに、二作目三作目も是非つくってもらいたいなと思いました。
評価 コブタ ★★★☆☆
オオブタ ★★★★☆
監督 松本人志
出演 松本人志
竹内力
UA
神木隆之介
板尾創路

この記事に対するコメント
隣の評論家さんへ
となひょうさんも まっちゃんファンだったんですね~
カンヌのフランス人のその意見私も聞いていましたが、、ラストのあれって、、あれって アメリカ批判というか、面白可笑しく自分たちの都合のいいようにしか動かないマスコミと、そのマスコミにひよっているタレントたちを揶揄しているようにみえたんですがね~(’’
わはははは
こちらにもTB&コメントありがとうございます。
結構、批判的な声も耳にしますけど。私自身は、松本ワールドがもともと大好きなので、スーッと入っていけました。
終盤のアメリカン達の登場。カンヌで見たおフランス人の感想で「あんな形で反米精神を描くなんて面白い」と言っている人がいたのを見たんですよ。まっちゃんにそういう意図があったかどうかはわかりませんが、そういう風に読み取るとはさすがおフランス人ーと思いました。
ちゃどさんへ mottiさんへ ジグソーさんへ
ちゃどさんへ
はい あまりネタバレされないように、初日に鑑賞してきました!
結構無邪気に笑えるのを求めた人は、全然笑えなかったりもするのでしょうね~
ラスト、、そうなんですよね、、一番爆笑できる部分ではあるのですが、笑いながらも、、こっちにきてしまったのね、、というガッカリ感じてしまいますよね~(><)
mottiさんへ
ありがとうございます!
これって かなり評判も悪かったりもするので、そういっていただけるとホッとしました。
でも 松本人志の制作物としての評価で、、映画としてだと、、やはり★2になってしまうのでしょうね~(’’
ジグソーさんへ
おおお 観られたんですね~
これは、、映画というか、、評価に困る作品ですよね(^▼^;
たしかに 後からくる笑いも多いですよね。
折りたたみ傘とか ふえるわかめとか ビックボーイとか ギャグが細かく入ってくるので観ている間中、結構気がぬけないところがありますよね~
どうも!
9日間のロケより帰ってきましたぁ~
にしてもこれはすごい映画でしたね!
まさに松ちゃんの言ったように『何ともかぶってないし、一生忘れられない映画』ですよね。
こんなもん一生忘れらんないですよ(笑)
僕もラストで壊さずにそのまま行って欲しかったですね。
昨日見てきたんですが、今日になって『何でBIGBOYなのかとか思ってるんじゃないよ!』の台詞が面白くなってきちゃいました(笑)
コブタさん、これ今日みてきました!
>いや~いろんな意味で松本人志のタダモノではない部分が感じられる内容だったと思います。
何がすごいってちゃんと「松本人志」の映画でしたもんね。
自分が撮りたいものを撮ったという点を評価したいというコブタさんと同じところに同意しますね僕も。
ただ、殻を破ってないと思うし、テレビのコントと同じことをしていて映画にしてみました...では、ちょっとなぁ。
またTBできないのでコメントのみ失礼します
コブタさんも観られたんですね~。
僕としては「大日本人」それなり楽しく観させていただきました!
でもやっぱり評価は分かれるでしょうね。笑いのツボって人それぞれですし、松っちゃんの笑いは毒も強いですからね~。
ラスト付近はクスクス笑いつつも、いつものお笑いのスタイルに戻ってしまったようでちょっと残念でした~。