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●ハッピー・フィート(Happy Feet)

happy feet動物好き、フワフワ好き、ペンギン好きにはたまらない映画、ハッピーフィートみてきました。
ネットの海外トレーラーで軽快に踊るペンギンの映像を観たときから、絶対観るぞリストにシッカリ刻み込まれた作品です。
こちらは、あのピクサーのカーズを抑えてアカデミー賞アニメーション部門に輝いた作品で、とにかく歌って踊るペンギンの可愛さは堪らなく、その卑怯なほど可愛すぎる映像に「(*>0<*)キャーなんてキュート”!!」と心の中で叫んだ人も多いはずです。



物語は、寒い南極に住む皇帝ペンギンは神への愛を胸に、心を歌で伝え歌で心を解放して生きてきた。
そんな中美声のノーマ・ジーンとメンフィスの間に生まれたマンブルは皇帝ペンギンにはあり得ないほど何故か音痴、、。
そんなマンブルが心の表現方法はタップダンスのような足をパタパタさせた非凡なダンス。しかし周囲はそんな彼を異端としか観ないで、仲間からドンドン孤立していくのみ。
ある日マンブルは事故で群からはぐれた時にで出会ったのは、ファンキーなアミーゴズという5羽のアデリーペンギン。アミーゴズは、マンブルのダンスを最高にクールと褒め称えマンブルを仲間と受け入れる。
そこで 自分に少し自信を取り戻したマンブルは、片思いの幼なじみ美女グローリーに告白しにアミーゴズと共に皇帝ペンギンの群に戻りマンブルの見事なダンスでグローリーと心を通わせる事が出来るが、そのダンスが、長老の逆鱗に触れ、マンブルは餌である魚の量が年々減ってきていることの元凶とまでされ群を追放されてしまう。
マンブルは、ありのままの自分を群に認めてもらうため、そして魚が少なくなったことの本当の原因を求めて、旅を始める、、。
というもの、、

こちらの作品、CGアニメであるものの、動物はデフォルメはほとんどされてないものの、リアルなペンギンが、歌い、踊る姿は堪らなく可愛らしく、そのノリのよさに一気に物語りに引きこまれてしまいます。
またそのダンスもプロのダンサーの動きをモーションキャプチャーしたもので、その動きの見事さには感動すら覚えてしまいます。

しかし、ペンギンの可愛らしさとファンキーで歌と踊りに満ちた脳天気な物語と思って観はじめたものの、、途中で思いの外シリアスなテーマを内容に驚いてしまう人も多いのではないでしょうか?
古い因習の中でマイノリティーとしての存在で生まれ存在価値をまったく認めてもらえないマンブルの苦悩、それが自分らしく生きていけばいい!というだけではない思いの外過酷な状況だったりします。
そしてさらにり表面化してくるもう一つのテーマである人間による環境破壊問題。
可愛い~思ってみていたら、いきなり人間の責任にまで言及され、遠い世界の話と思ってみていて身近な現実的問題がそこに現れ無邪気な気持ちだけでみていられなくなる人も多いのではないでしょうか?

ストラップこの映画リアルとはいえCGで作られた世界に、人間だけが実写で登場します。
その人間が実写だけあり世界から浮いて妙に不気味で異様な存在として出てくるのですが、これは、あえて狙ったものなのでしょうね。別に何も悪いことをしているわけではない、普通に行動している人間がここまで気味悪くみえる映画って他にはないのではないでしょうか?
そんな得体の知れないペンギンの言葉も通じない存在である人間に対してペンギンたちが自分たちの餌である魚を奪わないで!と必死で訴えかけてくるこの物語、監督ストレートなメッセージを感じてしまいました。

流石ベイブを作った監督だけあって、甘いだけの世界にはしませんね。
どちらも動物が人間によって大変な状況に置かれ、それを打開すべく心やさしい純粋な主人公が頑張るといった物語、皆さんはどう観られるのでしょうか?


評価 ★★★★☆ kobutakobutakobuta

監督 ジョージ・ミラー

出演 イライジャ・ウッド,
    ブリタニー・マーフィ
     ヒュー・ジャックマン
    ニコール・キッドマン
    ロビン・ウィリアム

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この記事に対するコメント

先日、これ見てきました!
カーズも良かったけれど「アカデミー賞」ならやっぱりコチラでしたね。納得でした。
餌である魚の乱獲を問題にしていましたが、地球温暖化による影響の邦画僕は問題だと思ってますが、子供向けでもあるところからわかりやすい問題をとりいれたのでしょうね。
ペンギンたち、メチャ可愛かったですね。お気に入り映画になりました♪

【2007/03/29 11:45】URL | motti #-[ 編集]

さん

あのベイブのように、可愛いく健気な動物が将来人間の食料にされてしまうんだよ!というベイブといい こちらといい 流石に普通のファンタジーではなかったですよね~

昨日 2回目吹き替えバージョンをみてきました。
心の覚悟出来ているだけに、今回はじっくりラストの展開も楽しめた気がします。(^^)
周りに小さい供もいっぱいて始まるまではすごい煩かったのですが、、映画始まると思った以上に静かになり真剣に見ていたみたいですね。
後半はしきりに、「どうしたの?」と親に訪ねる子もいましたが、これはこれでよかったのかなと子供達の様子をみて思いました。

【2007/03/22 13:43】URL | コブタです #-[ 編集]

ふわふわ大好き~♪

コブタさん、TB&コメントをどうもありがとうございました。
私も、フワフワ大好きでっす。この作品への期待値も、とてつもないものでした。
確かに、エイリアンの謎を解明しに行くあたりから、全然トーンが変わってましたよね。展開も強引と取れる部分もあった感は否めませんでした。
私は、この作品って子供向けなムードの作品だと思ったので。子供にも伝える為には、多少強引でもコレでいいのかな~と納得する事にしました。なので、満点にはしなかったのですが。それでもやっぱり、可能ならもう1度劇場で観たい作品でした~♪

【2007/03/19 19:14】URL | 隣の評論家 #-[ 編集]

ジグソーさんへ

本当にキュートで、思わずサワサワしたくなる可愛さでしたよね~。
後半もあのノリのまま、進めてくれたらよかったのですが、やや展開が唐突で強引でしたよね~(^^;
いい映画だとは思うのですが、、

【2007/03/18 22:13】URL | コブタです #-[ 編集]

どうも!

本当にキュートな奴らでしたよね!
ペンギン+タップの発想がすごいですよ。

でも後半は意外でした。
まさかあんな展開に進むとは・・・
てっきり歌いっぱなしで終わると思ってました(笑)

【2007/03/18 14:20】URL | ジグソー #-[ 編集]

睦月さんへ

後半の展開は 本当に凄かったですね!

ただ可愛いだけの物語にしていないのは流石でしたね~。

こんどは、吹き替えバージョン観に行こうかなと思っていますので、そのときは しっかり後半の展開にもついていって、この映画を深く楽しもうかなと思っています。

【2007/03/13 21:21】URL | コブタです #-[ 編集]

こんにちわ

単なる子供向けアニメには終わらせないあたりが見事だなあと思いました。

アカデミー賞で、ほかのヒットアニメを抑えてオスカーを獲ったこの作品とは、一体どんな素晴らしさがあるのだろう?って思っていましたが・・・内容を知れば一目瞭然ですね。

不都合な果実と並んで、この作品が評価された理由がよく分かります。

【2007/03/13 09:13】URL | 睦月 #-[ 編集]

ai さんへ

aiさんの記事にも書かれたいた意味、観てみてよく解った気がしました。

ただ主人公の自分らしく生きる道を見つけるための物語と思い、無邪気にペンギンの可愛い姿を楽しむぞ!と軽い気持ちでみていただけに、ちょっとこのラストの展開にちょっとビックリしてしまいました。
ファンタジーと思ってみていたら、いきなりお人間の責任を突きつけられた形になって楽しむという気持ちにいけなかったんですよね。
いい話なんですが、、イタリアン料理屋さんに行っていざコース料理を食べてたら、途中から中華料理になってビックリしたという感じなんですよね~。
チケット余っているので日本語版を観ることになりそうなので、そのときはもう少し覚悟できているので、物語に入っていけるかなと思っています。

【2007/03/11 15:21】URL | コブタです #-[ 編集]

最後は賛否両論が出る作品です

実写の人間が出てくるのはアニメ作品では無謀とも思える試みでした。
想像をかきたてて夢の世界を膨らませるのがアニメ・・と考えると妙にリアルになった感はありましたね。
それが肌に合わないって感じられる部分だと思います。
ストレートにマンブルの「自分探し」のテーマで通しても良かったとも思います。

あたしはその冒険的試みに「大人の視点」として○を挙げたい方です。
テーマが2つに割れてしまったのが難ではあるのですが、ズシリと響くものがありました。
アニメも考えさせるテーマを持つ事はとても意義のある事だと思うので。
映像として面白い試みと受け止められました。

【2007/03/11 11:02】URL | ai #-[ 編集]

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