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●それでもボクはやってない

それでもボクはやってないコブタの大好きな監督の周防正行監督の11年目の新作「それでもボクはやってない」は、今までとちがっで娯楽性ではなく周防監督の今の日本の裁判制度の問題点を世の中に訴えかけたいという強い使命感を感じる作品でした。


26歳フリーターの金子徹平は、ある朝、就職面接のために満員電車に乗り込んみ、女子高生に痴漢として訴えられそのまま 逮捕 拘留とされてしまう。
徹平はまったく身に覚えもないことで否認をし続けるが、警察も検察も誰も彼の言葉に耳を傾けてくれず犯人扱いで、ただ自供を迫るだけ、、平衡線のまま徹平の拘留期間は4ヶ月続き、、最終的には起訴されて裁判にかけられることとなる。
徹平は家族・友人・弁護士・そして同じ冤罪事件の被害者佐田とともに、無実を勝ち取るための戦いがはじまる、、という物語ですが、2時間半という長さに関わらず一時とも気を抜くことも出来きず、、そして最後まで見て呆然とさせられてしまうそんな凄い作品でした。

この作品日本の司法制度を、観客に近い人間金子徹平が逮捕、取り調べ、送検、拘留、起訴、裁判、判決までを非常に丁寧に分かり易く見せていき、それを無罪を訴える 被告金子徹容平と友人や家族、経験の浅い新米弁護士須藤莉子とともにとまどい苛だちを感じ、そして日本の司法制度の現状を痛感させ愕然とさせる内容でした。

この物語、決して、誤解のまま訴える痴漢被害者、被害者の証言だけで、容疑者の意見を一切聞かず自白だけを強要する警察、無罪を出しにくい状況におかれている裁判官それらを攻撃しているのではなく、裁判制度の本質とは何かというのを静かにそして深く問いかけています。

この物語冤罪をテーマにしているのですが、その描き方はとても冷静、だからこそ一つ一つの司法制度の問題点を自分なりに考えなから主人公徹平の一年を、観客は見守っていく形になっており、思いこみで訴えた被害者が悪いとか、その証言だけで決めつけで取り調べをする警官が悪い、とか、自分の経歴にマイナスがつくので無罪をあまり出さない裁判官が悪いとか 個々を攻撃しているものではなく、流れをみせて現状の異様さを体験させ見せ、そしてゆっくり考えさせる意図でつくられたようにです。
なので この作品みて、(男性などは特に)恐怖を感んじる人も多いと思いますが、感情的になって見るのではなく、冷静にこことについて考えてみませんかといった周防監督の意志を感じました。

今回映画の中で描かれている事件、冤罪を作り上げた原因は色々あり 被害者の思いこみ、警察の決めつけた自供が目的の取り調べ、無罪を出すことで裁判官にデメリットを与えるいまの警察と裁判所が完全に独立してない司法のあり方の問題などが上げられるのですが、これは本当に難しい問題です。

たしかにここで描かれるのは、今の司法制度が生み出した恐ろしい悲劇です。
いわゆる裁判制度において白は無罪、黒は有罪、グレーの人の扱いは 本来ならnot guilty で疑わしきは罰せずが基本なのですがこれが日本においてはほぼ有罪とされてしまうことの怖さなのですよね。

たしかに グレーゾーンの人をすべて無罪とするのが本来のあり方なんですが、、一般的には逆に、本当に有罪である人も、痴漢のように立証が難しく、証拠不十分であれば無罪としてもいいのかと言う方も多いと思います。
しかし、もし自分が冤罪に関わらず、それを一切弁明することも出来ず裁かれることになってしまう立場となってしまうかもしれないとい現状を考えると、やはり色々見直さなければならない事が多いのは確かです。

だからこそ、警察が、被害者と容疑者を対等に扱い、そしてそれぞれの証言をキチンと公平に検証するべきなのでしょうが、あまりにも多くの事件をかかえ、それらを解決せねばならない実情や、また実際平気な顔で嘘つく人も多いし、警察としてもそれらを見極めることが困難なのも確かなのでしょう。しかし自供を引き出せという流れになってしまっているのでしょうが、それがとんでもない事態を起こしてもまかり通ってしまう状況を生み出しているのでしょう。
しかし結局その間違いを犯したところで、警察はマスコミに叩かれて、TVで謝罪して被害者に僅かな賠償金を払っておわりで ペナルティーがほとんどないことも実情です。

また 裁判官が無罪にすることが悪いことかのようにマスコミなどに評価される実情も可笑しいのかもしれません。
選挙の時に、裁判官の不信任投票などもありますが、その裁判官がどういった事件を扱い、どのとうな判決をしたかといったことは、あまり一般市民には公表されず、一般の人がその事を判断できずらく、裁判官の仕事内容があまり一般に理解されていませんよね。

将来的に裁判員制度が実施されるといった今だけに人が人を裁くといった意味を 考える時期がきているのではないでしょうか?

話は変わりますが、痴漢、、これは女性とって許すまじ犯罪、、これをこういった映画のような事態を起こさず犯人をしっかり特定できるようにする方法を考えてみました。
思いついたのはコレだけ、、思いっきり血が出るまでひっかくこと。
そうすることで、相手にも印を残し、こっちのツメにも相手を特定できる証拠残すこが出来るので、間違えは起こりにくいかなと思ったのですが、、どうでしょうか?(・ ・;


評価 ★★★★☆ kobutakobutakobuta


監督 周防正行
出演 加瀬亮
   瀬戸朝香
   山本耕史
   もたいまさこ
   田中哲司
   光石研
   尾美としのり
   大森南朋

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この記事に対するコメント

ノラネコさんへ

最近頓に、マスコミにおいて冤罪事件を大きく扱うようになってきましたよね。
この作品の影響だけではないのでしょうが、それだけ司法への不信感も高まっているのも確かですよね。
しかし 騒ぐだけでは何にもならず、色々キチンと見直しを始めてほしいものですよね。
現在は被害者救済という面では、進化していっているようですが、裁判において被害者家族を参加させるなどといった案も出てきているようですが、取り調べに対して弁護士などの第三者を参加させる、もしくは録画録音するといったことは当局の反対もあってなかなか進んでいかないようですね。

冤罪に対して、警察に対してはペラルティーがまったくないのも問題なのでしょうね

【2007/03/05 16:38】URL | コブタです #-[ 編集]

こんにちは

痴漢冤罪なんてのは氷山の一角なんでしょうね。
やはり制度的な問題が大きすぎて、それが裁判や犯罪捜査の現場の歪みとなって現れてる気がします。
ある事実を知らせるために存在する実に明確な映画ですが、見事に目的を果たしていたと思います。

【2007/03/03 11:42】URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]

ジグソー さんへ

この映画をみて、これが完全なフィクションではなく、描かれていること事態は今の日本の現状だということを知らされると、かなりショックな内容ですよね。

コブタもラストのああいう結果を迎えて、呆然としてしまいました。
いろんな意味で 怖い映画ですよね

【2007/02/05 10:48】URL | コブタです  #-[ 編集]

どうも!

本当にわかりやすく様々なことを学んで、「へぇ」連発の2時間半でした。
いかに無罪を勝ち取るのが無謀な事か知って、悲しくもあり、腹立たしくもありました。

【2007/02/03 03:18】URL | ジグソー #-[ 編集]

二純さんへ

こちらの作品、随分前から 冤罪をテーマの映画をとっているというのに、随分完成までが長かったなと思っていたのですが、この作品を見て納得しました。
生半可じゃないリサーチをもとに作られているのが分かるそれだけのリアリティーと重さをもっていましたよね。
半落ちはまだ未鑑賞なのですが、そちらも二純さんお勧めならば観てみたくなりました

【2007/01/30 20:27】URL | コブタです  #-[ 編集]

監督は膨大な調査と資料を土台によくぞこの映画を完成させた。映画というものは準備こそが大切だと。無罪を主張して勝ち目のない痴漢裁判に臨む。その過程はまるで地獄の階段を駆け下りるが如く。国の面子にかけて被告を無罪にしたがらない検察、出世のために良心を捨てざるを得ない裁判官たちなど、驚愕の実態が次々提示される。都会人にとって必見の自己防衛映画ではないでしょうか。本作で登場する判事と、「半落ち」のアルツハイマーを患った妻を殺害した夫と対峙する吉岡秀隆の判事と、比較してみると興味深いはずです。

【2007/01/29 15:41】URL | 二純 #-[ 編集]

こちらにも・・・

こんにちわ。

≫思いっきり血が出るまでひっかくこと。

ウハハハ!!こりゃあいいですね。
今の女性はみんなネイルアートなんかしてる
からひっかくには十分な長さだと思う。

みなさん!これからは痴漢にあったら
ひっかきましょう!!

ということで。
この作品、すごく怖いなあと思いましたが、
これをきっかけに多くの人の裁判や司法に
対する意識改革につながればいいなあと
思います。

【2007/01/29 13:06】URL | 睦月 #-[ 編集]

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それでもボクはやってない

【映画的カリスマ指数】★★★★☆ 無罪と無実はどう違う?  カリスマ映画論【2007/01/29 01:21】

「それでもボクはやってない」

「それでもボクはやってない」(2007)《これが、裁判。》2/1新宿グランドオデオンにて観賞introduction監督・脚本:周防正行cast加瀬亮、瀬戸朝香、役所広司、山本耕史、もたいまさこstory大事な就職の面接を控えた日の朝.... ジグソーのオレデミーアワード日記【2007/02/03 02:54】

それでもボクはやってない・・・・・評価額1550円

大ヒット作「Shall We ダンス?」が公開されたのが1996年だから、実に11年ぶりの新作となる。何はともあれ、周防正行が第二の長谷川和彦化しなかったのは喜ばしい。周防映画といえば、主人公がひょんな事から仏教、相撲、 ノラネコの呑んで観るシネマ【2007/03/03 11:39】


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