Date:2006/12/02 01:38
本来なら今日は、、「007 カジノロワイヤル」を観るべきだと思ったのですが、こちらの「アンノウン」が公開終わりそうなので慌ててみてきました。
こちらの作品はソリッドサスペンスといわれるジャンルの映画で、まず設定から魅せてくれる作品です。
荒野にあるパスワード入力式のハイテク錠によって閉ざされた廃棄工場の中で5人の男が目を覚ます。
破れたデニムジャケットを着た男、椅子に縛られた男、一人は手錠に繋がれ銃創を負っている男、おそらくスコップで殴られたようで鼻が折れている男、作業着を着た男、、5人は何だかの事情で争っていた最中ある薬品が漏れ吸い込んだことにより意識を失っていた。そして薬の副作用のため5人とも、記憶がなくしている。
ロッカーの中の警備員の死体、かかってきた電話、新聞記事などの状況から判断すると、、どうやら5人の中の2人は誘拐された人質で、3人は犯人ならしい、、
状況と人数を考えると、、拘束されていた2人が人質で、残りが犯人だともとれるけど、明らかに激しく争っていた最中だった様子、それに自分がはたして犯人なのだろうか??と戸惑いながら断片的な記憶と本能でさぐりつつ、自分の味方が敵だか分からない誘拐犯の仲間が工場に到着する前に、そこからの脱出を試みようとしていくが、、という物語です。
無茶といったら無茶な設定なんですが、なかなか状況が面白く、破れたデニムジャケットの男の視点と、それぞれが断片的に思い出す記憶を元に、人間関係を推測し、どう物語が進んでいくかというのを予測するのがなかなか楽しい映画でした。
自分が犯人か 人質かで、生死がくっきり分かれる未来、そして他の4人も誰が仲間で誰が敵だかも分からない状況でどう過ごすのか、、誰もが犯人に見えるし 誰もが人質に見えてくる描き方が上手く、最後まで飽きずに一気にみせてくれます。
また時に反目し、時に心を通わせたりとなんとも妙な人間関係が面白いです。
設定のわりに素直に進むためインパクト的にはやや弱くなってしまった物語なのですが、ラスト二転三転する脚本はなかなか上手くできているなと思いました。
評価 ★★★☆☆
監督 サイモン・ブランド
出演 ジム・カヴィーゼル
グレック・ギニア
ジョー・バントリアーノ
バリー・ペッパー
ジェレミー・シスト
ピーター・ストーメア
ブリジット・モイナハン
クレイン・クローフォード


この記事に対するコメント
ジグソーさんへ
SAW好きなジグゾーさん、はやりこの作品興味もたれましたか(^^)
コレたしかに設定もよく 面白いのですが、物語がSAWほど凝っていないんですよね、、だからインパクトが低くなっているんですよね。
あちらをみた後だと、、やや弱く感じてしまいますよね。
あちらのが出来良すぎて、映像にインパクトありすぎたのでしょうね~
ジグソー sannhe
メッセージをどうぞ
どうも!
この映画は僕の大好きな「SAW」っぽい匂いがしたんで観ました!
面白かったですが、やはり「SAW」ほどのインパクトは無かったな~
でもこれはこれで面白いシチュエーションスリラーでした!
ai さんへ
コレaiさんのブログでの紹介してあって気になっていたんですよね~
閉ざされた空間、時限爆弾的に蘇る記憶の断片、誘拐犯の仲間が戻ってくる瞬間へのカウントダウンと、、色々な要素が上手いんですよね~。
面白かったです!ギリギリ滑り込みですが観れてよかったです(^^)
見て損はない作品
ジム・カヴィーゼルの風貌がまたこの設定にはあっていましたね。
左程予算を使っていないのに「面白い」と思わせてくれる脚本。もうそれだけでこの作品は成功と言えます。
それまでの微妙な人間関係にも引き込まれますが、やっぱりあのラストの「裏の裏」がなんともスパイスの効いていて、
小気味良く観終われるのが良かったです。
こういう手法の作品って好みなので(^_^)