宇宙戦争というと H.G.ウェルズ原作のSFの有名小説で、1953年にバイロン・ハスキン監督で作られ大ヒットし、2005年スピルバーグ監督によってリメイクされたのですが この2作品それぞれに同じ題材を描いているものの 切り口が若干違ってて 比べて鑑賞するととても面白いです。
どちらも、圧倒的に科学力の違う 宇宙人からの侵略をうけた人類の恐怖と戦いの物語で、地球人の攻撃を一切受け付けないバリアーの貼られたタコ型宇宙船にからよる光線攻撃、パニックを起こす地球人 ラストの宇宙人の予期せぬ事態など大筋は同じなんです。
ただ1953年版は、科学者が主人公でどちらかというと政府・軍といった宇宙人と直接闘っている陣営に近いところからの視点で、極限な世界での男女の愛・信仰そういった観点から描かれ、2005年度版は 軍も政府も関係ない一般アメリカ市民の視点から侵略戦争が描かれ家族愛・人間愛といったテーマで描かれています。
宇宙船への対抗策を調査する科学者、何としても家族を守ろうとする父親と 主人公の目的が違うことで 物語は違うといったら 違うのですが、悲惨に殺されていく人々、パニックで暴走する群衆、主人公たちが潜む隠れ家の廃屋に迫る宇宙人など共通する情景も多く存在します。
1953年版は モノクロ作品なのですが、、今みてもそこまで古臭さを感じられない内容になっています。
宇宙船からの攻撃にはややレトロなSFXを感じるものの、逃亡劇、暴徒と化す群衆、打つ手のない人類などが臨場感高く表現されています。
モノクロだからこそ闇がより怖く見せているように感じました。
2005度版は、SFXの進化を存分に見せつけるかのように派手な映像になっていて、前作よりも宇宙人の攻撃や人の死といった表現もストレートなものになっています。ただ オチを同じにしておいたことと、宇宙船が空からではなく、超長期的計画のもとに地中深く埋められていたとしたことで、「なんでそこまで 長期に準備を行っておきながら、なんで重大な地球の脅威に気がつかなかったの?」とより宇宙人のうっかりさ加減もレベルアップしていました。
また、旧作が 最後の最後に唯一の最後希望を託した物を失ってしまって教会で神に祈るだけ状態であのラストになったのにくらべ、こちらはひたすら逃げていたら、敵が知らないうちに倒れていたという状況なので 達成感が物語りに欠けてしまって、そこか感動出来ない結果になってしまったように思えます。役者陣はみな いい演技しているんですがね、、
1953年版
評価 ★★★☆☆
出演: ジーン・バリー
アン・ロビンス
監督: バイロン・ハスキン
評価 ★★☆☆☆
監督: スティーヴン・スピルバーグ
出演: トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
ティム・ロビンス
ミランダ・オットー
ジャスティン・チャットウィン
モーガン・フリーマン



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これで、空気も美しく!!
そして、安全に活動できますよ!?
この記事に対するコメント
睦月こんにちは!
またきてくださってありがとうございます!
たしかに こういうリメイク物って 比べてみると さらに 映画の奥行きが広がって面白いですよね!
睦月さんの記事にもつながって 私二つの宇宙戦争の記事につながってこ私宇宙戦争のコーナーももやや深みましたかしら?(^^)
こんにちわ!『カリスマ映画論』管理人の睦月です。TB&コメントありがとうございました。
旧作と2005年版と2つTBさせていただきました。
比較対象して観るとなかなか面白いですよね。同じ原作でも作り方によって全然違う作品になるものですな。
ではまたあそびにきますね!
チャラノリさん こんにちは!
こちらこそ TB コメントありがとうございます!
今回スピルバーグとトム・クルーズがリスペクトして 一緒にリメイクしたということみたいですね!
どうやってオマージュしているかという所では楽しめますよ!(^^)
moto さん こんにちは!
コブタです!
こちらこそコメント返しありがとうございました!
脚本もう少し 練ってほしかったですよね~
コブラさん、TBとコメントありがとうございました。
こうやって2作品を並べると新作での変更点が改悪ばかりのような気がしてしいます。
映像技術はすごかったし役者の演技も良かったのでやっぱりもっと作りこめば良作になったのにと残念に思ってしまう作品でした。
コブタさん、TB&コメントありがとうございます!
1953年にも同映画が製作されていたんですね。知らなかったです。
機会があれば、そちらの作品も観てみたいなぁ。。
>osamk さん
コメントありがとうございます。確かに旧作は面白いですが、派手さはないのでサプライズを期待するとややガッカリするかもしれませんよ!
やっさん さんこんにちは!
こちらこそコメントありがとうございました!
隣の評論家さんこんにちは。
たしかに 今回のスーパーヒーローでないトムは珍しかったですよね!私はトムもとうとうお父さん役なのね~としみじみ思ってしまいました!
cosmicwaltsさん こんにちは!
コメントありがとうございます。こういうリメイク物って 比較してみると結構面白いものですよね!
宇宙戦争
コブタさん、TBありがとうございました。旧作は見ていなかったので、上の比較記事、とても面白かったです。旧作も見たくなりました。
コブタさん、こんにちわ。
「宇宙戦争」を見て私が一番感じた事はトム・クルーズというスター・オーラの凄さです。「こんなオーラがバリバリの労働者階級居ねーだろ!」と一人突っ込みを入れていたら、あっという間に敵が倒れておりました。今年のサマー・ムービーの3大対決と言われた本作VS「SWⅢ」VS「バットマン・ビギンズ」では圧倒的にコウモリ男の勝利だったと感じた夏でした。
TBありがとうございます。
思ったとおりの映画でした。
TBありがとうございます。H.G.ウェルズ原作の方はいずれ見てみようと思ってます。スピルバーグ監督作品よりおもしろそうですね。