Date:2005/11/15 22:13
最近ドキュメント映画のジャンルが見直されてきていますが。ドキュメント映画で最高傑作であるとともに幻の名作といわれているこの作品を紹介したいと思います。
この作品、主人ががサイトで偶然この存在を見つけ、海外から輸入したものですが 幻のまま埋もれそうになっていたところを コッポラやジョージ・ルーカスの熱烈な後押し(資金提供など)があってDVD化されたものです。
この作品は 文明によって調和を失っていく世界を、映像と音楽だけで見せていく映像エッセイです。 流れていく雲、崩れていくビル流れていく車の流れ、採掘場がゆったりとした音楽にのせて流しているだけなのに、思わず映像世界に引きこまれていきます。
文明によって歪んでいく世界を描きつつ、文明を批判しているというわけでもなく、それが悪いことなのかどうなのかは見る側にゆだね ありのままを見せつけられるそんな感覚です。
言語を使っていない分映像に集中することでき、素直な気持ちで見て、感動できるのだと思う。 ナレーションなどの言葉を一切使わず、ここまでメッセージを伝えられるなんて、凄いの一言です。
機会があったら、観るべきです!
ちなみに タイトルはアメリカ原住民のインディアン・ホピ族の言葉で「バランスを失った世界」という意味なそうで その不思議な語感のタイトルもまた 引きつけられるものがあります。
評価 不能(良かったとか 素晴しいとかのレベルを超越しているので)
監督&製作 ゴッドフリー・レジオ
脚本 ロン・フリック
マイケル・ホーニック
アルトン・ウォルポール
ゴッドフ リー・レジオ
撮影 ロン・フリック
音楽 フィリップ・グラス
編集 アルトン・ウォルポール
ロン・フリック
今なら 同じ監督のPOWAQQATSIもセットで販売されていて かなり気軽に買えるようになりました。
こちらは テーマーは同じですが前作は風景を中心だったのに対し、人を中心に描かれています。
どちらが好きかは分かれると思いますが、私はKOYAANISQATSIのほうが 見ていて深く心に食い込んできたように思えます
ただ 映像 音楽共にかなり気持ちいいです。
なので 体力万全でない方は その心地よさに眠りに誘われる方もいらっしゃるかもしれません。
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