鬼才スパイクリーの新作 インサイドマンを観に行ってきました。
マンハッタンの信託銀行において、前代未聞の強盗事件におこります、、
ダルトン・ラッセルが発案した完全犯罪で、4人の強盗犯はジャンプスーツ姿(ペンキ屋さんのか格好でフードという出で立ち)で侵入し、行内にいた従業員客すべての携帯を取り上げ洋服を脱がせ自分たちとまったく同じ格好をさせ、警察捜査陣を混乱させます。
権力への復讐のため、冷静に計画通りに事を運んでいくダルトン、汚職スキャンダルに巻き込まれれその汚名返上のためにこの事件解決に力を注ぐ交渉人捜査官フェイジャー、顧客の保身のために高額ば報酬をうけダルトンに接触をはかる弁護士ホワイト、、三者のそれぞれの思惑がぶつかった結果 どう事件は収束していくのか という物語です。
この作品 描かれている犯罪計画も今まで例にみない程素晴しく、強盗団リーダーをクライブオーエン、捜査官フェンジャーをデンゼル・ワシントン、ホワイト弁護士をジョディー・フォスターと名優たちの競演、スパイク・リーらしい風刺の聞いたシュールなギャグとそこは面白いのですが、、なんか見終わったあとにスッキリしないミステリーサスペンスとなってしまいました。(やや ラストを示唆していますので 観てない方は ラスト知りたくないお控えください)
その理由は
・ダルトン以外の強盗団が銀行内でとった動きはなんとはなくは分かるものの、、警察や人質だけでなく観客までにも混乱させてしまっていること(ラストに フラッシュバックなでの ここで こういうことしてたよ というのをみれてくれたならまだ分かりやすかったと思うのですが。。)
・完全犯罪は成功するものの、ダルトンがどれだけ得したのかが見えずに達成感を感じないこと。
・ダルトンの意図・目的がつかめないこと。
パンフレットには権力への復讐と書いてありますが。。銀行の会長にとて都合の悪いものを見事にとったものの、それが効果的に使われた感じもせず 会長もそこまでギャフンとさせた感じもしないこと。
ダルトンが、金庫にあえて残したものと意図 そしてフェンジャーへこっそり渡したものへの意図 それが微妙に分からないこと、、
おそらくは、ダルトンはホワイトに会長の秘密を漏らすことと、重要な書類を手にしていることでホワイトを通して被害者である会長の動きを封じてもらい
フェンジャーにももう一つの証拠である物を残すこととで、会長や市長の弱みを握らせ、 別に贈り物し共犯にして、一緒に権力者を餌に美味しい思いをする仲間にするということなのでしょうが、、そこが分かりづらいんですよね。
ダルトン フェンジャー ホワイトそれぞれが、事件をキッカケにセレブ相手に一泡ふかせ最後笑うという映画 もっとそれぞれの思惑をしっかり描けていたら爽快な内容になっていたと思うのですが、なんか勿体ない感じもしました。
スパイク・リーはもともとミュージッククリップの監督をしていただけあって 映像の見せ方は上手いですよね!
オープニングのシーンとかとにかく格好いいんですよね!
プロット 映像 音楽 台詞と 良い要素いっぱいあるだけに、、この出来上がりが残念な感じです。
評価 ★★★☆☆
監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン
クライブ・オーエン
ジョディー・フォスター
クリストファー・プラマー
ウィレム・デフォー


この記事に対するコメント
maguma さんへ
コメントありがとうございます!
トリックと設定は面白いんですよねコレ。
スパイク・リー監督だからこそ、もっともっと面白いもの出来るはずという気持ちあるからこそ、不満も大きくなってしまったんですよね。(’’
NoTitle
初めまして。
この映画を見て中々満足したのでネットで色々探していたらこのページに辿り着きました。
最後のフレイジャーに渡したダイヤモンドについては、フレイジャーがダルトンに会いに銀行内にいった時にかわした結婚指輪についての話の落ちなんじゃないですかね。フレイジャーがお金がなくて結婚指輪が買えないっていう話を何度もしていたのもその伏線だったのでは。で、ダルトンがこれをもってけ未対な感じでフレイジャーに渡したのでは?あくまで想像の範疇を超えませんが。
確かに、封筒をアーサーからの脅迫対策だけに使うっていうのは何となくつまらないですよね。
睦月さんへ
この作品 いろんなブログみたところ 同じ感覚に陥った方多いみたいですね!
それなりには面白かったとは思うのですが、期待高かっただけに その差額が激しくがっかりしてしまいました。
所で ブツのありかの文章は見れましたでしょうか?
ついでに お話のあった 全員集合公開祝い(ぽいの?意味合いちょっと変わっている感じもしますが) 2点ほどできましたので、近々アップしますね。気に入られたほうどうぞ!
コブタさん・・・例のブツの方が大事です。
こんな消化不良映画よりも例のブツが大事ですが・・・文章見れません・・・(泣)
というわけで、こんばんわ。
うーん。コブタさんと同様の感想が持てて安心してます。睦月、とうとう頭がやられたか?と思ってましたから・・(笑)
そうなのよね。
たくさんいい要素は揃っているのに、いまいちそれが精一杯生かされている感じがしない。んで・・いつの間にかモヤモヤ病発症・・・。
でももう一回みたいとは思わない作品です。
きららさんへ
コブタも期待をかなり高めに 観に行っただけに、、やや拍子抜けしてしまいました。
あえて 色々ボカしたってことなんでしょうか、、
うーん そうする意味あったのでしょうか。。
フラッシュ観てくださってありがとうございます!
これからも 時々、登場させますので きららさんに楽しんで頂けるように頑張りますね!
ノラネコさんへ
面白いことは面白いのですが。。なんかスッキリしない作品でしたよね。。
おっしゃる通り ダルトンの動機がまったく描かれていないんですね。。
そこがあれば もっと 締まった作品になったと思うのですいがね、、
かなり面白かったと思うんですが・・・
ダルトンの動機が判らないのが一番難点ですね。
全体にモヤモヤした感じが残ってしまいました。
こんばんは~☆
今度はTBできました♪
この映画、雑誌には「わざと明確にしていない部分がある」って書いてありました。
なので、私も「なぁんだっ!期待はずれっ」って思ったけど、
私がイマイチ理解していなかったのかなぁ?
なんて思っちゃいました☆
でも、もういいや。。。って感じです。ふふ
ジョニデのフラッシュたのしいですね~♪