Date:2006/04/18 15:59
ヴィンセント・ギャロ監督・主演・製作、脚本、美術、撮影監督、編集、衣装、メイクのこの作品、賛否両論激しく、「ギャロの究極のナルシスト映画」など言われ問題作となっているのは知っていただけに、その実態はどんなものかと確認するためにも、観てみることにしました。
内容的には ↓を93分に引き延ばしたという感じの映画でした。
物語は、、バイクレーサーのバドは次のレース会場であるカリフォルニアへ向かうために東海岸からアメリカを縦断するように車を走らせる。
その道中幾人かの女性との出会いと別れを繰り返し、彼はかつての恋人デイジーのいるカルフォルニアに辿りつく。彼は二人で暮らした家に置き手紙をしホテルへと戻ると、、というものなんですが、、一人の孤独な男が主人公のロードムービーです。
この作品たしかに、、異色作品としかいいようがなく、観て酷評する人の気持ちも、絶賛する人の気持ちもどっちもとってもよく分かるそんな映画でした。
この作品の凄いところは、、問題になったラストにある、ストレートすぎるラブシーンの描写というより、映画の中で主人公バドの行動に一切説明がないというところなんです。
はじめレースをしているけど主人公はどんなドライバーで試合結果が何位だったのかといったものもなく、カルフォルニアへの旅がいきなりはじまり、その後のシーンのほとんどが車を運転しているバドの姿と、車窓からみえる風景、(出てくる女性がすべて花の名前)数人の女性との出会いがあるものの、通りすぎるという感じで彼の孤独な旅だけひたすら描かれています。そしてラスト、観客にバドの衝撃の事実が明かされるのですが、そこに至るまでが、アメリカらしい風景の映像は美しいものの極めて単調、、
1.3倍くらいのスピードでみても まったく問題なく観れるという状態だったりします。
ラストシーンをみて、その単調な彼の旅が、彼の深い焦燥感と喪失感と孤独を表現していたということが分かるものの、それを許せるかどうかというあとは観ている側の問題になってくるように感じました。
コブタは その映画の作り方としては面白いとは思ったのですが、ただひたすら続くドライブシーンににはみて グッタリするるほど疲れました。映画館でもかなり途中で眠ってしまった方も多かったのではないでしょうか?
まだ 観られてない方で、、坦々とした映画はチョットという方は、このFLASHみて観たつもりになっていただければ嬉しいかな?(^^;
評価 ★★☆☆☆
製作・監督・脚本・撮影・出演: ヴィンセント・ギャロ
音楽: ゴードン・ライトフット
出演: クロエ・セヴィニー
ヴィンセント・ギャロ
この記事に対するコメント
二純さんへ
ここまで 物語が進まない(作中の主人公の移動距離は長いのですが)映画も珍しいですよね。
本当に「ひたすら」って言葉が相応しいほど長いドライブシーンですよね(--;
実はバッファローも、コブタには微妙だったんですよね、、
感性彼(ギャロ)とは合わないのかも、、
ひたすら続くドライブシーンはほんと嫌になりました(笑)。淡々と進む、話って嫌いじゃないのですが・・・。結局、現実逃避した主人公が旅の途中で、やっと解放されるみたいな、感じですかね。あのフェ○シーンは、どうかと思いますが。ギャロの世界にはドップリとハマりたい人にはいいのでしょうが・・・。好き嫌いというか、判断に困る作品でした。
motti さんへ
う~ん この作品、人に奨めしていいものかかなり 悩む作品でした。
私の中にいる30匹のコブタこの映画をみて、1匹が凄いと思って、3匹が映像を楽しみ、10匹が呆れて、5匹が眠って、4匹はこれもありかな?とうなずき、7匹判断に悩んでいるという感じでした。
まあ ほぼ このFLASHな内容の物語ですので!
コレいつか見ようと思って見てないんですけど...わかりました。フラッシュでw