本日から いつもいく映画館での公開がやっと始まったということで「ブロークバック・マウンテン」観てきました!
西部の広大な自然のもとで繰り広げられる カウボーイ同士の20年にも及ぶ愛を描いたこの作品 アメリカでも評判になり数々の賞を受賞し鳴り物入りで日本にきたこともあって 期待高めで観に行ってきました。
まず 言えることは 叙情的な音楽にのって映し出される作品西部の大自然の美しさ、シーンシーンのアングルが素晴しく 映像からグイグイコブタを惹きつけていってくれました。
(最初の 画面いっぱいに羊の群がひろがっているシーンで その羊の可愛さにノックアウトされていました(。。 )
また ヒース・レジャー,ジェイク・ギレンホール,ミシェル・ウィリアムズ といった役者陣の演技が素晴しく、脚本的にゲイにおきかえたよくある不倫恋愛物に陥りそうなものを見事に魅せる作品にしていたように感じます。
ただ、、秘めた愛 純愛 といった 映画のコピーを読み過ぎたために、、イニスとジャックの愛を頭の中で美化しすぎて想像していたためか、無邪気で純粋ではあるものの同時に残酷である愛に、この部分に入り込むことができませんでした
ヒース・レジャー演じる 繊細でやさしくで感情を面に出すことが苦手なイニス、ジェイク・ギレンホール演じる直情的で無邪気なジャック、
正反対の個性をもつ二人が惹かれ愛し合うようになったのは よく分かりましたし、時代的にも土地柄からも オープンに出来ない恋愛であり、ジャックのように真っ直ぐ愛を表現できず、年に数回人里離れた大自然の中でのみ偽りのない二人に戻りお互いを求め合うことの出来る二人。そこはよく描けていると思うのですが、、、
愛が 優しいものだけではないのは分かるのですが 二人自身だけでなくあまりにも周りの人までも傷つけすぎているところが ひっかって 二人の愛に感動!とまでいけませんでした。
また 男性的 自分本位な自分勝手さ感じてしまいました。
イニスが妻アルマ 娘たちを 彼なりに愛していたのは分かりますが、事実を知りながらも耐え続けていたアルマに、家族よりも父親の心を占めている存在があることを感じている娘の存在、
イニスと共に生活できるなら いつでも家族を捨てるつもりのジャック
と 偽りの生活に付き合わされた人たちのほうが 二人自身よりも可哀相にみえてしまいました。
この作品 二人だけでなく そういった二人を囲んでいる世界もしっかり描いているからこそ 単なる恋愛映画ではないものとしているのかもしれません。
本当に愛し合っていながら、この時代この場所では成就しえない 二人のカウボーイの悲恋の物語、ただ 愛だ恋だとういった言葉ですまされない色々考えさせれれる作品ではありました。
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オオブタさんが この映画の感想を話し合ったあとに ふと漏らした言葉です
「この作品 ヒースとギレンホールみたいな 美形二人が演じているから こういう魅せる作品になっているけど、、ジャック・ブラックと
スティーブ・ブシェミが主役だったら ここまで騒がれたのかな?
あと ブルースウィルスとシュワルツ・ネッガー デルトロとバンデラスでも別の意味で凄い絵になりそうだね、、、あと ホンジャマカ石塚とパパイヤ鈴木のデブロークバック・マウンテン でも 怖いかな、、」
(怖い 想像 あまりさせないでください、、 頼むからコブタの中でこの映画 美しい映像のままでいさせて、、(--;; )
評価 ★★★☆☆
監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー
ジェイク・ギレンホール
ミシェル・ウィリアムズ
アン・ハサウェイ
ランディ・クエイド


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この記事に対するコメント
まりもさんへ
コメントありがとうございます!
これ 他の方の評価も高く、私だけ微妙な感想かいてたらけに、そういうお言葉嬉しいです!
ああいう時代で、同姓愛を貫き通すのが大変なのは分かるのですが、その割りにお互いはよそ見しすぎているので、これで真実の愛といわれても「うーん」と思ってしまいますよね。
私もクラッシュ。ボビーの方が好きです!
遅ればせながら昨日DVDで観ました。私も、なんだかなーって思ってしまいました。すごく評価が高いし、アマゾンのユーザーレビューも100件中ほとんどの人が★5つだったのですが、途中少し飽きてしまいましたし、本当になんだかなーとしか言えない感じです。
私もクラッシュとかボビーの方が断然よかったし、何度も観たいと思いました。
motti さん へ
映画の質の高さは分かるのですが 私の中では やや低めになってしまいました(。。
オオブタさんは 二人が秘めた愛といいつつ映画的な演出もあるのかもしれませんが、再会してすぐ抱き合って奥さんが近くにいるような所で熱烈キスをしてしまったり、ジャックの純粋で直情的ゆえの軽率な行動に違和感を覚えたみたいですね。
見てきました。
コブタさん★★★☆☆なんですね。
ぁあ、考えてみるとやっぱ見る人を選ぶ作品ですね。どちらかといえば女性より男性向け、ゲイでなくともオッサンにはグッとくる本質的な要素があったように思います。まともな女性より若干ミーハーな女性向けかもしれませんね。
また、男性でも歯に衣を着せるか着せないかアイデンティティにも係わってくる...批評するにもある種の勇気が要るような?
仲良さそうな夫婦、カップルで見たら批評に困る感じでしたね。
オオブタさんのふと漏らした言葉というのが苦肉の照れ隠しっぽくて(失礼)なんか同情してしまいました。
女性と鑑賞後話し合うのは気まずい感じが(^_^;)
さわわ さんへ
おかえりなさい(^^)
ジャックとイニスはどんなに求め合っても成就しえない状況で 偽りの世界の中で生活していく様子も みていて辛かったんですよね。(’’
そしてその偽りの生活を共にしている人もまた 幸せにはなれませんし、、
切ない映画ですよね、、
睦月 さんへ
甘くない ラブストーリーですよね!
二人だけでなく 周囲の人もしっかり描いているんですよね!
そして その人たちの 感情まで見えるところがこの作品の深さですよね!
こんにちわ。会社からのコメントです。
この作品は、2人の愛情関係に移入する人とその家族たちに移入する人と2つに分かれるみたいです。
やはり妻のアルマに移入するとどうしてもこの映画への見方が変わってきちゃうんだと思います。
私は、完全にジャックとイニスの関係にハマってしまったので、最高の傑作と思っています。観る人によって感じ方が変わってくる作品なんだろうな・・・。
単に愛だ恋だのラブストーリーではなく、それよりも奥の深い人間ドラマがも見て取れたような気がする作品。
もう一度観にいってきます。
コブタさーん!何気にご無沙汰です~
ブローク、アルマ可哀想でしたね・・・
あんな状況、あたしもうやってられない!!ってなっちゃいますよね
アルマはアルマなりにイニスを愛してたし、誰もが完全な幸せを手に出来ていない状態でのストーリー展開が辛く切なかったです
でもさわわもクラッシュと比べるとクラッシュ派です
二純さんへ
あの映像にあの音楽 よかったですよね!
この作品 アン・リーさんが きっちり計算したうえで作られたというのはよく分かりますよね
TB&コメントありがとうございます。この映画の監督アン・リーに敬意を表したい。押さえた演出、淡々として、無駄のないシーンの積み重ね、抑制された音楽、すべてがこの作品を素晴らしいものにしている。作品賞は「クラッシュ」に持っていかれましたが、生涯忘れることのできない作品になりました。
隣の評論家さんこんにちは!
来てくださって嬉しいよ~。(^^)。
けっこう ネットでみても こちらの評判が高いだけに 自分の感性にやや自信もてなくなっていただけに その言葉嬉しいです!
私も主役二人の気持ちは理解は出来る
んです。でも 女性を相手だと浮気にならないその感覚がどうも違和感を覚えてしまって。人間と人間という付き合いでいったら、どちらも変わらないと思うのに。。
私はも「クラッシュ」のほうが断然好きでした!
ノラネコ さんへ
たしかに 二人がお互いに思う気持ちは純粋なんですよね。そして脚本も演技も良い いい映画だとは思います。
コブタ的には もっと ラブストーリーなら 愛に酔わせて欲しかったということなのでしょうか(’’
う~ん、この映画の愛とは結果的には切なく、残酷で、また苦しい物ですよね。
ただ、観終わってジワジワと来たのですが、結局結果じゃなくて、その想いに対して感動したような気がします。
結果はハッピーじゃなかったり、打算があったりするけど、お互いを想う気持ちは純粋でしたからね。
コブタさん、少しばかりご無沙汰です!実はね、私もコブタさんに共感できる気がしています。「ブロークバク・マウンテン」の素晴らしさ、よく理解できるんです。でもね、感覚的に好きか?嫌いか?と一言述べるのであれば、実は余り好きではない話でした。何故かと言うと、終始イニスの妻・アルマに感情移入しまくっていたので、もう辛くて見ていられなかったです。もし自分がアルマと同じ立場になったら、きっと私は人間不信に陥ってしまうような気持ちになってしまって...。
「クラッシュ」より「ブロークバック・マウンテン」の方が好きだという意見の人が周りに多いのですが、私個人の意見としては断然「クラッシュ」の方が好きですわ。