評価 ★★☆☆☆
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
製作: グレアム・キング
脚本: ジュリアン・フェロウズ
出演ジョニー・デップ
アンジェリーナ・ジョリー
ポール・ベタニー
ティモシー・ダルトン
この監督で、このキャスティングで、コレ?
【ストーリー】傷心を癒やすためイタリアを訪れたアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。しかし、それはすべて仕組まれたわなだった……。(シネマトゥディ)

私は、ジョニー・デップの大ファンで、アンジェリーナ・ジョリーも大好きな人間です。ポール・ベタニーもお気に入りの俳優さん。そしてかつて『善き人のためのソナタ』にも感動したこともあり、この作品の制作が始まった当時は結構楽しみにしていました。
でも、完成した後から不穏な噂が聞こえはじめ、ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門ノミネート……。
まだ、奇をてらってなくて物語的にある意味普通で面白みにかけるだけというサスペンスなのだろうなと思っていたのですが、つまらないだけでなく、脚本に説得力がなく、コメディーと言われても仕方がないほど、部分的に思わず苦笑してしまうシーンがチラホラありました。これほど観ていてハラハラもわくわくもしないサスペンスってないかもしれません。
ある意味、このデップとアンジーの起用が逆にオチを観客にすぐに察しさせてしまう所がありますよね。そして脚本と映像が二人の魅力をそこまで作り上げることに成功しておらず、二人ともやることなること滅茶苦茶な訳分からない人になっています。またアンジーの化粧が濃すぎて綺麗というよりオバサン臭く見せてしまっているのが残念です。また、デップの演技がサスペンス映画のわりに、表情の作り方とかがコメディータッチであることがますます、映像の緊張感を無くしていました。
アンジーはああいう見せ方になるのはまだ分かるのですが、せめて傷心の数学教師フランクという人物像というものをシッカリ作り上げてくれたほうが、ピア-ズという人物の正体が分かったときの彼の行動というものが生きてきたのではないのかなとも思います。
本当に、この映画、いろんな才能を無駄遣いした作品ですね。
【オオブタさんの一言】予告編で予想した通りのオチ。それはそうと、眠かった~
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