一見 「南極日誌」というと 犬が出てくる感動映画?と勘違いされる方も多いかもしれませんが。。
「謎に次ぐ謎、恐怖に次ぐ恐怖 失われる精神の均等。そして 衝撃の結末 雪と氷に閉ざされた真白の世界に一人。また一人消えていく。」と あからさまに怖そうなコピーからも分かるとおり ホラーサスペンス映画です。
南極到達不能点を目指す6人の韓国人探検家たちは 氷と雪で閉ざされた地球でもっとも苛酷といわれる自然の中 白夜で沈まぬ太陽の下探検を続けていきます。
途中80年前に遭難したイギリス探検家の日誌を発見します。
その日誌のが現れてから 少しづつ不思議な出来事が起こり始めて、、 隊員が その日誌の中のように消えていく、といった映画で どこまでも真っ白い世界で限られた人間の中 行われる人間ドラマはなかなか迫力があり 嫌な怖さをもった作品です。
体力気力共に疲れ 極限状態の中 少しづつ壊れていく 身体と心。
消えていく隊員 それによる 進退をめぐる対立。
確実にへっていく食料 壊された無線 正しいのか故障しているのかよく分からない計器そんな中で あくまでも目的を果たすことに固執するソン・ガンポ演じる隊長の鬼気迫る姿。 バラバラになっていく隊員の心。外部からみているかのような視線の存在 謎の動きをするアイテム、 など みていて 景色も景色なこともあり 寒く怖くなってくる展開は圧巻でした。
少ない人数での世界なので より個々の演技が生きて物語りが盛り上がっていたように感じました
ただ、、イギリス探検隊の日誌が 読めない部分が多いということもあり 観ている側に思ったより存在感がないことと、映画自体が サスペンスにしたいのか、ホラーにしたいのか、どの方向に結局物語りをもっていきたかったのか また 何を描きたかったのかが分からないこともあって 映画をみたあとの満足度を微妙なものにしていたように感じました。
途中 ホラー的要素(超常現象的なこと)が存分にあるものの そのこちに関する答えがないので。 苛酷な環境がみせた 幻覚なの? それとも イギリス人探検隊の呪い? はたまた 未確認生物の仕業なのと 一緒にみた コブタとオオブタの間でも解釈の分かれた映画となってしまいました。
ちなみに
オオブタさんは 「夜もない 極寒の地の中で極限状態になった隊員のみた狂気の世界で」と判断し
コブタは 「南極到達不能点を同じように求めながらたどりつけず死亡したイギリス探検家魂に取り憑かれた隊長が 過去のトラウマもあり暴走し狂っていき、 イギリス探検家の呪いによりそれぞれの隊員が同じ場所で最終的に亡くなっていった」 という解釈でしたが。。
(ネタバレにもなるので 白文字で書いてあります)
皆さん どう思われたのでしょうか?
いろんな方の意見 聞きたいです!
評価 ★★★☆☆
監督: イム・ピルソン
出演: ソン・ガンホ
ユ・ジテ


関連記事
●DVD購入記録 (デッドライン/南極日誌)


この記事に対するコメント
ai さんへ
たしかに 怖いに、気持ちわるい内容なんですが、釈然としないんですよね。
結局 極限状態が、隊を狂気においやり、日誌はその在寮の一つでしかない感じでしたよね。
もっと 怖く もっと面白くもできたのではないかなというのがあるだけに 惜しいですよね
NoTitle
日誌の扱いに関して言えば、あまりストーリーに深く関わっていないような・・って感じがしましたが、極限の狂気はよく描かれていたと思います。
あたしはどちらかと言えばオオブタさんよりの解釈で、イギリス隊員たちと同じ道を辿ったという点には「南極という場所の人間を寄せ付けない力」を示唆していたのかな・・と。
山小屋2つのあたりから現実と幻想が入り乱れてわかりづらいのが勿体無かったです。
http://kmaiai.blog6.fc2.com/blog-entry-214.html
ニ純さん コメントありがとうございます!
韓国映画って 勢いだけあるとう作品多いですよね、、。
設定 題材は面白くなりそうなだけに もったいないですよね!
中途半端というか、脚本、演出の失敗がもろに出た作品ではないでしょうか。期待すると思いっ切り足元をすくわれる作品ですね。ある程度の恐怖を感じますが、それだけって感じもしました。