Date:2011/01/02 23:27
評価 ★★★★☆
製作年 2009年
製作国 イギリス/フランス/イタリア/ベルギー/スペ イン
日本公開 2010年12月25日
(Bunkamuraル・シネマ ほか)
上映時間 1時間57分
配給 マジックアワー /IMJエンタテインメント
毎年、なんか元旦に観るべき映画を間違えている私達夫婦。でも今年はコチラの作品で完璧に爽快で楽しいコメディー映画を観て楽しい映画ライフを開始することができました!
今年も幸先よさそうです!
【ストーリー】マンチェスターの郵便配達員エリック(スティーヴ・イヴェッツ)が、サッカー選手のエリック・カントナのポスターに語り掛けると、部屋の中にカントナ本人(エリック・カントナ)が出現。最初の妻、リリー(ステファニー・ビショップ)への思いを断ち切れないエリックに、カントナはアドバイスを送る。それからも、カントナはたびたびエリックの前に現れるようになり……。(シネマトゥディ)
どのジャンルの映画もそうですが、コメディーってそれぞれの国らしさや監督の持ち味というのが良い感じに楽しめるジャンルですよね。
コチラの作品コメディーのイメージのないケン・ローチ監督作品。
ケン・ローチ監督といったら社会派で、労働者階級等の人々のどうしようもない人生を描いた物語を描く人なんですが、その姿勢は今回の作品においても変わらずケン・ローチ監督節をそのままに人間味溢れた素敵なコメディー映画になっていました。
何がいいって、出てくる登場人物が、どれも人間臭いく泥臭く愛すべき人物ばかりで、そんな人達が寄り集まって、彼らなりに一生懸命生きている様子が何と も言えずに良くニヤニヤしてしまいます。
また、サッカー、ロックンロール、バー、熱すぎるフットボールサポーターと、いかにもイギリスという世界がまた私のツボでした。
どんな事もバーで相談し、そして日頃の鬱憤もなにもすべてフットボールの応援で発散し、議論が好きで知的なようでいてアナログ人間というイギリスの下町人間の魅力を存分に楽しめます。
アメリカ映画だったら、カウンセラーが出てきたり、同じ悩みを抱える人の会合によって自分を見つめ直すのですが、この映画ではその役割を職場の仲間であり同じサッカーチームのサポーター仲間である友達がする所にこの物語の素晴らしさがあるように思えます。
だからこそ、どんなに冴えない人生を歩んでいて、この映画においてもトンデモナイ事に巻き込まれるエリックの世界がなんか羨ましく見えてきてしまいます。
ラストの展開も、日本とか他の国だったら『無茶苦茶だよ~こんな事ありえない!』という状況。でもこれがイギリスだったら『ありえる!』と説得力をもってしまうのも凄い。
ですよね。
名古屋グランパスのサポ-ターで川崎フロンターレ(勿論コチラのチームも愛してますよ)のお膝元に住む私。この映画を観て、無性にサッカーをTVでなくスタジアムで観に行きたくなりました。
【オオブタさんの一言】ラスト爽快だった
久しぶりに、ブタ映画イラストを描いてしまいました。この映画のポスターも、映画の内容をよく表現していて素敵だったので、ついパロってみたくなりました。
さて、問題です。
二人がブタになっている以外に、ポスターと決定的に違う所が二カ所あります。
何処でしょうか?

監督: ケン・ローチ
脚本: ポール・ラヴァーティ
原案・製作総指揮: エリック・カントナ
が
出演: スティーヴ・イヴェッツ
エリック・カントナ
ステファニー・ビショップ
ルーシー・ジョー・ハドソン
ジェラード・カーンズ
ステファン・ガンブ
ジョン・ヘンショウ
ジャスティン・ムーアハウス
デス・シャープレス
グレッグ・クック
ミック・フェリー
スマッグ・ロバーツ
ジョニー・トラヴィス
マシュー・マクナルティ
ローラ・アインズワース
スティーヴ・マーシュ
ライアン・ポープ
コール&ディラン・ウィリアムズ
他
この記事に対するコメント
とらねこさんへ
本当に暖かくて、冬に最適な映画でした!
元気と前向きな良い熱さをくれる作品ですよね!
スタジアムに無性に行きたくなりました!
●
すごく温かいいい作品でしたよね。
涙が流れてても、勇気をもらったいい気持ちになれて。
私は一年以上前に見ましたが、まだ覚えてますもん。
コブタさんが気に入られたって聞いて、なんだかすごく嬉しくなってしまった新年でした♪