Date:2010/08/08 22:17
≪7月21日に鑑賞にTOHOシネマズにて鑑賞≫
借りぐらしというか、正確には借りパクぐらしよね、、。
登場人物が可愛らしく素直に主人公達を応援し見守りたくなるそんな所がこの映画の魅力ですよね!
【ストーリー】古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を送っていた。
(シネマトゥディ)
今回で宮崎駿氏が企画だけ、という事でどこまでこの作品に関わったのかは分かりませんが、米林宏昌監督はこの作品をジブリの良さを残しつつ新しいジブリを見せたよに感じたのは私だけなのでしょうか?
いままでのジブリとは 違った形で世界や自然と向き合う主人公たちが私には新鮮に映りました。
宮崎駿氏が今までジブリで作り出した作品というのは、主人公は特別な存在であったり、どのような困難に立ち向かいそして打ち勝っていく逞しさがあったりと、敵とガチで向き合える強さのある人物だったのに比べ、
この物語の主人公は、ちょっとしたアクシデントで危うい状況になる弱い存在で、様々な問題に対して自ら打開していくのではなく状況を受け入れつつ立ちまわり最善の道を探すことしか出来ない人達。
これは決して軟弱というのではなく、種として個としてどうしてもある超えられない限界による弱さ。
言い換えれば天地災害や政変などに振り回される人間そのもの!だからこそ、誰もが共感しやすい主人公になっています。
アリエッティーら小人が行っている借り暮らしの生活も、地球という世界で自然から恵みをうけ生きている人類の生活そのもので、
本来だったら彼らのように節度を守って生きている分には平和に暮らせるものの、私達人間の今の現状は節度を忘れて借りを行ってしまっているのでしょうね。
だからこそ、謙虚な態度で借り暮らしを行っている小人の生活は、人間に様々な事を思い出させて考えさせるように促しているように感じました。
派手さはないですが、良質な作品だったと思います。

評価 ★★★★☆
監督 米林宏昌
企画 宮崎駿
原作 メアリー・ノートン
主題歌 セシル・コルベル
出演 志田未来
神木隆之介
三浦友和
大竹しのぶ
竹下景子
樹木希林
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