横浜人形の家に、持ち主である女の子からもらった手紙を所有している人形がいます。
その人形は、こう言っては何ですが、、顔自身は可愛い!とはいえないのですが、一人の女の子にもの凄く愛されて過ごしてきたということもあるのでしょうか?
何ともいえない幸せそうな顔に見えるんですよね。
ふとあの人形の事思い出してしまいました。今でも人形の家にあの子はいるのかな??
この映画を観ると、家にあるどんなおもちゃもすべて愛おしく感じてしまいますよね。
このトイ・ストーリー シリーズは文部省推薦というか 子供必須映画にして欲しい!そんな作品ですよね!
子供は絶対観て感じて欲しい映画!!
【ストーリー】アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。
(シネマトゥディ)
バタフライ・エフェクトという作品で昔『映画史上最も切ないハッピーエンド』というコピーが使われたのですが、、
『この夏、最も優しく切ない「さよなら」に出会う』というコピーが使われたのがコチラの作品。
どちらも、優しさのある切ないハッピーエンド、、コチラのほうがハッピー度が高いですが、切なさは同じくらいかもしれません。
このシリーズ、それぞれ単体でも十分面白いのですが、、1 2 3と続けてみると、、より深く切ない内容となっていますよね。
誰もが遊んだ事のあるおもちゃが実は命をもっていて、それらが人間の知らない所でおしゃべりしまくり、動きまくっているという夢いっぱいの世界!
でも、、この作品の主人公となっているおもちゃにとって、その世界は決して夢いっぱいで楽しいだけの世界ではなくかなり過酷な運命を背負っているんですよね。
人間の都合で振り回されるだけの存在!
そんな中で、ウッディ達は、アンディーという情緒豊かで心優しい少年のおもちゃとして過ごしせた事でおもちゃとしてはかなり幸せな立場にいるのですが、、
それでも、、少年から青年になることでおもちゃで遊ぶ機会もめっきり減り、おもちゃは本来も役割を終えてしまうとき、彼らはどうなっちゃうのか?
前作でも示唆され、彼らが最も気にしていた問題の時期に対面してしまう今回、、見所は家族ともいうべき仲間でありながらウッディーがバズやジェシーなどの他のおもちゃと違った意志と想いをもって行動していく所が今回の一番の見所だと私は感じました。
幼稚園という地獄の場所に閉じ込められた仲間をみんなで力あわせて脱出するというハラハラドキドキさせる物語の展開も見応えはあるのですが、全体を通して流れているのはウッディーとアンディの人間とおもちゃという関係すらを超えてしまった友情の物語なんです。
ウッディにとってアンディが最高の存在であったのと同様、アンディにとってもウッディは他のおもちゃとは比べものにならないくらい特別な存在。だからこそ彼だけは大学行きの箱に入れられ、その他のおもちゃとは別扱いされます。
だからこそウッディーだけは、捨てられるんじゃないかと怯える仲間とは異なり『アンディはそんなことは絶対しない!』と信じ続けていたし、アンディーの所に帰ろうとみんなにも言い続けます。
アンディへの役割が終える家族ともいうべきおもちゃの仲間に対して、まさに大人になろうとしているアンディに対して、ウッディーが何を想うのか?そして最後にウッディが選んだ道はどうなのか?
その決断が、『最も優しく切ない「さよなら」』に繋がるわけですが、、その行動を皆さんはどう捉えたのでしょうか?
今回、ウッディーはタブーともいえる『アンディに対して内容は手紙を書く』という(未鑑賞の方の為に白で表現しています)おもちゃにとってかなりとある逸脱した行為を行いますが、
それは、他の人間ではなくウッディとアンディだからこそ許された行為に私は思えました。
そこに何が書かれていたのか、結局は明かされないのですが、お互いの想いを受け止め合った後でのラストのあの二人の行動と表情なんだろうなと思います。
凄い優しい暖かい気持ちになれるのですが、、こんなに泣けるラストってなかなかないですよね。
この作品を観る際にはハンカチの用意を忘れずに!
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ピクサー作品というと、おまけの短編も楽しみな所!
今回の 『デイ&ナイト』
この3D時代に向けて、短編映画の方も映像の見せ方が進化したのを強く感じる作品でした。
シンプルでいて、視覚的にも面白くそして内容をしっかり伝えてくる流石です!

7月のブログタイトルのイラストはこのように トイ・ストーリー3でした。
色々考えたのですが、、他のキャラのブタ化がなんかシックリこなくて、、
結局リトルグリーメンのみ 描いてしまいました。
この子だといがいにブタ鼻でもシックリきませんか?

評価 ★★★★★
監督 リー・アンクリッチ
脚本 マイケル・アーント
音楽 ランディ・ニューマン
出演 トム・ハンクス
ティム・アレン
ジョーン・キューザック
マイケル・キートン
この記事に対するコメント
とらねこ さんへ
こんにちは♪
> コブタさんの感性、普通の大人の女性の感じ方とちょっと違うな、って、前から面白いな、と思ってたんですけど、すんなり人形の気持ちになれるなんて、驚きました。
これは、ウチの母の感覚なのかもしれません!
なんせ私の母は、人形好きが嵩じて、、粘土から始まり そしてビスクドールを作り、オリジナルまで作りだそうとしているほど、、。
母は一生懸命、型抜いて、研磨して、地塗りして、焼いて、顔を描き、焼いて、目を入れて、組み立てて、髪つつけて、衣装つくってと 一体一体気持ちいれて作っているのをみていると、、人形って単なる無機質なものに見えなくなってくるんですよね、、
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コブタさん、こんにちは♪
横浜の人形の家の手紙をもらった人形、その顔を見て「なんとなく幸せそう」だなんて。そんな感想を抱けるコブタさんが、さすがだなーと思ってしまいました。
コブタさんの感性、普通の大人の女性の感じ方とちょっと違うな、って、前から面白いな、と思ってたんですけど、すんなり人形の気持ちになれるなんて、驚きました。
私はこのシリーズは、「誰も考えてみなかった、人形の気持ち」を主眼に置いたところが面白かったと思っていて、ここに主眼を置くことでつまり何が描かれているのだろうか、とか考えていたのですが、うーん、コブタさんはすんなり人形の気持ちになれるんだ。
それって、大人というより、子供にも難しいことだと思うんですよ。♪
ノラネコ さんへ
たしかに、、これ観ると、、おもちゃを粗末にできなくなってしまって困ったものです、、
でも我が家は狭いわりに、、おもちゃぬいぐるみが異様に多く、、それをなんとかしないと、、と思っていただけに、、複雑な気持ちで鑑賞してしまいました!
コチラのシリーズ終わりましたが、でもこの完成度で無事終了したことでなんともすがすがしい気持ちにもなりますよね!
座右の映画の一つともいうべき作品になりました!
こんばんは
既に名作と言って良いでしょうね。
これほどハイクオリティな三部作は「LOTR」以来かも。
私も子供の頃もっていて、いつの間にかいなくなってしまったおもちゃたちを思い出しました。
今では希少なおもちゃをヤフオクで売っぱらった事も、胸をチクチク刺激されて思わず反省してしまいました(笑