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●フィリップ 君をあいしてる(I LOVE YOU PHILLIP MORISS)

●フィリップ 君をあいしてる(I LOVE YOU PHILLIP MORISS)驚くべく真実を元にした物語というと、、色々あるのですが、、コチラはその真実の物語に驚き感動するものではなく、、驚き思わず笑ってしまう内容です。

『これは真実の物語、、本当に本当だよ!』と最初に念押されているのに関わらず、、信じられない物語!
観客に信じられなくしているのは、、コメディー映画として非常に出来がよく、オチまで見事に決まってしまっている事もあるのでしょうね~

また主演の二人の演技がまた面白すぎて、、こんな面白い世界が殺伐としたアメリカの刑務所にあるとは思えないですよね~






【ストーリー】愛する家族より自分らしく生きることを選んだ警官のスティーヴン(ジム・キャリー)。しかし、ボーイフレンドと派手な生活をするために詐欺師となり、あえなく刑務所行きに。そこで今度はフィリップ(ユアン・マクレガー)に一目ぼれし、自分は弁護士だとうそをつく。釈放後、晴れて幸せを手に入れた二人だったが、スティーヴンはさらなるうそと不正を重ねていき……。
シネマトゥディ


かなりの脚色はあるとは思うのですが、、凄い展開の物語でした!
いろんな意味で間違えてとんでもない方向に暴走した純愛の物語なんですが、そのとんでもないエピソード頼りで映画を作っているのではなく脚本の作り方も上手いです。
そして、普通のコメディー映画としてもかなり良く出来た内容になっていました。
テンポが非常に良いことと 観客に隠されていた情報が絶妙なタイミングで提示されそれがいさらにいいアクセントになっていました。

また並外れた知能と行動力をもっているのに関わらず、何故人生をどんどん踏み外していったのかが、観ていてなんか納得してしまうんですよね。

一見、才能はるもののと常識外れな行動力によって自滅する男というとインフォーマントのウィテカーに似ているように思えるのですが、、大きく違うのは、、何故犯罪行為に走ったかの動機。
ウィテカーは愛情面では満たされていて、家族を愛しているし家族も彼を愛している、そして自分自身もこよなく愛しているのですが、
スティーヴンは、実の母親から必要とされなかったという過去から自分自身を愛していないんですよね。

そして、養父母の元で良き息子を演じることで居場所を作り、理想とする良き家庭で良き夫と良き父を演じ、そのあとゲイであることを開きなおり素の自分で生きるのかと思えば、理想とするゲイライフを作り上げようとする。

したがってスティーブンの幸せは、愛する人と過ごすというよりも、彼が心に描いたまんまの世界で過ごすこととなっていきます。

愛の為でなく、彼が理想とする生活にお金がかかるためにそれを実行するために詐欺行為に手を染めていくわけです。

二人の恋人はただスティーブンを愛しており、お金なんか求めていないのに関わらず、、スティーブンは愛の為と詐欺を働き、相手に迷惑がかかろうが愛の為にと脱獄を繰り返す、、実は凄い悲しい人物なんですよね。

そんなスティーブンをかなりウザくはあるものの、そういった裏にある彼の残念な部分も含めて愛嬌タップリにジム・キャリーが演じている為に愛すべきキャラクターとしている所もこの映画の良さのように思います。

また、、彼がその理想の生活の相棒と選んだ二人がまた良く、、ユワン・マクレガー演じるフィリップも、ロドリコ・サントロ演じるジミーも、お人好しので穏やかで天然だけど良い奴、ししてそこらの女性顔負けのキュートな笑顔の男性でいい味出しているんですよね。

30超えた男性に対して 可愛いというのも変なんですが、、天真爛漫で純粋ななヒロインを演じきっているのが面白いです!

ゲイな世界に、嫌悪感を抱くような方でなければ かなり楽しめる映画なのでお勧めですよ!

【オオブタさんの一言】いや~ジム・キャリーの髪型がまたウザさを倍増して面白かった!
コメディーとしてはかなり面白いだけに、、コレが実はとはとても思えない。


●フィリップ 君をあいしてる(I LOVE YOU PHILLIP MORISS)

評価 ★★★★☆ 

監督・脚本 グレン・フィカーラ
ジョン・レクア

原作 スティーヴ・マクヴィッカー

製作総指揮 リュック・ベッソン

出演 ジム・キャリー
ユアン・マクレガー
レスリー・マン
ロドリゴ・サントロ

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