Date:2010/01/20 23:12
この映画、、『衝撃のラスト!驚愕の展開!』とか宣伝チラシにそういった文章がありますが、、、、
私は予告編の段階でそのオチというべき部分は察しがついたしまったんですよね。
これも、推理小説好きで、また映画多数見てきている弊害ですよね、、。
そのためチラシにコメントを載せている人のよう衝撃を受けて楽しむということは出来ませんでしたが、観て素直に良い映画といえる作品でした。
というのも そのオチを魅せるための映画ではなく、何気ない日常がどれほど大切かというのを教えてくれる素敵な映画。
逆にオチが読めているだけに、、早い段階から、、泣けてきて、、ラスト近くはもう号泣でした、、。
【ストーリー】かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。
(シネマトゥディ)
コチラの作品は元々が舞台作品だったこともあり、物語の殆どが夫婦の暮らす家で繰り広げられ、主要登場人物も少なく本当にシンプル。
だからこそ、豊川悦司演じる俊介と薬師丸ひろこ演じるさくらとの二人のやりとりをジックリ観ることができ、二人の想いがしみじみ伝わってきました。
夫というよりやヤンチャな子供のように妻に対しては我が儘ばかりの俊介!さくらへの横柄な態度は決して愛が冷めたのではなく、子供のようにすっかり甘えてしまってのこと。
長年いるから、愛情表現をしなくても今更言わずとも分かっているだろうと思っていたし、俊介のキャラクターからそういった愛情表現が出来ない性格。
そんな俊介を愛し受け入れながらも、俊介の自分への想いが見えなくなってきているさくら!
伝わっているようで、少しずつズレができてしまっていた二人。
映画ではその二人の関係に決定的な変化が出来てしまった日々を描いているのですが、
主演二人の演技が素晴らしく、今の二人の関係に決定的な変異が訪れてしまった後の様子からも、二人が今まで重ねてきた時間がしっかり感じらられます。
離婚の問題を抱え、良い結末を迎えたとは言えない夫婦なのに、素敵な夫婦だな~と観ていて思ってしまう魅力があるんですよね。
だからこそ、泣ける映画になっているとも言えます。
タイトルの『今度は』の意味するところも、一般によく使われる『今度』よりも重く深い。
『ダイエットは明日から』の明日のように、実際実行するかどうかも分からない未来ではなく、今からすぐしなければならないことってありますよね。
この映画、観たらパートナーがとてつもなく大切な物の思える映画。なので、出来たら夫婦! 、、あるいは、、ある程度の年月を過ごした二人で観るといい映画ですね!
私は一人で観てしまいましたが、、(--;オオブタさんにも観てもらいたかった作品。
もっと、、コブタを大切にしよ~オオブタさん~!

評価 ★★★★☆
監督 行定勲
原作 中谷まゆみ
脚本 伊藤ちひろ
出演 豊川悦司
薬師丸ひろ子
この記事に対するコメント
ノラネコさんへ
>そうそう、妹さん夫婦の作品、ちょっと読み始めてます。
ありがとうございます!いかがですか?ご趣味に合うと嬉しいのですが、、
夫婦でもかなり作風のちがった作品で面白いものですよね!
あ、、妹ではなく 姉なんですよ~
その姉と 実家に一緒に住んでいた時 原稿を読ませてもらい、謎が物語り的に不自然じゃないか? ミステリーとして公正であるかの確認をさせてもらっていたこともあり、、どうもこういったネタにすぐ気付くようになってしまったみたいです。
ミステリー的にも この作品 複線が丁寧にはってあり、観てその点でも納得できるんですよね。
そういった 一つ一つが丁寧に作られているところが この作品の良さをあげているように思いました。
でも、、そんな謎とか関係なく、、この映画は 素敵ですし、、号泣ものですが、、、、。
また タイトルがコレというのもいいですよね(つ;)
私も この舞台を観たくなってしまいました。
こんばんは
オフ会でも言いましたけど、私号泣してしまいました。
本当は書かないつもりだったのですが、あのときの話で感動が蘇って書いてしまいました(笑
私はてっきり離婚した後に死別した夫が、過去を悔いる話だとおもってたんで、ああいう展開になったのにはビックリしました。
まあ何となく違和感を感じてはいたんですけどね、写真の現像のところまではまさかああいう風に行くとは思わなかったですね。
オオブタさんには是非見せましょう。
オリジナルの舞台もちょっと見たいですね。
そうそう、妹さん夫婦の作品、ちょっと読み始めてます。