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●かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)

●かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)こちらの作品の原作は、40ページくらいしかない絵本!

ハッキリ言って、映画に行く前に立ち寄った本屋で10分もあれば読めてしまう内容。
かつて、この作品アニメもされたのですが その時の長さは7分。

それくらい 内容はシンプル。
そのシンプルだからこそ、自分の想いをその行間に挟み込むことの出来るんですよね~

さて、、スパイク・ジョーンズはその行間に何を思い何を挟み込んだのか、、





【ストーリー】いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、外に飛び出してしまう。ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げるが……。
シネマトゥディ


この絵本は今でこそ傑作絵本とされていますが、、

出版当初は子供に読ませたくない絵本として発禁図書に指定されていたそうです。
一つは、イラストにあるかいじゅうがグロテスク過ぎるという意見と、あと主人公マックスは好き勝手に行動しているだけで教育的に如何なものかということからなようです。

でも多くの子供が夢中になって読むことにより評価も代わり、多くの賞を受賞し世界でも有名な絵本の一つになったようです。

何故子供が夢中になったのか? 一つは描かれている世界が完全に子供視点の子供の感覚の世界の物語なこと。
とりわけ この作品が4・5歳の子供に特に人気があるの事から分かるように、子供らしてみたらこの一見荒唐無稽な物語の全ては子供からしてみたらごくごく身近な出来事なんですよね。
調子に乗りすぎて歯止めがきかなくなってやり過ぎてこっぴどく怒られるのも、夢中になったら周りがすぐ見えなくなるのも、大人が見たら他愛ないごっこ遊びも彼らからしてみたらそれは遊びではなく本当の物語であったり、夢中になって遊んでいたらと思ったらふと日常世界に当たり前のように戻ってくる。
そんな感覚だけで作られた物語なんです。

また、この絵本の変わっているところは 描かれているのはマックスという少年の行動だけで、その感情やマックスの行動に対する意見といった文章の中では殆どない事です。

お母さんに怒られるほど暴れた事を反省しているのかどうかも分からないし、かいじゅうたちと出会ってどう思ったのか、とか文面からは一切分かりません。

だからこそ、読む側はそこに自分の感情や意志を載せて楽しむことができます。 それが 『かいじゅうたちのいるところ』

さて、コチラの映画はスパイク・ジョーンズ監督がこの絵本をどう感じどういう冒険を心の中で作り出したのかを見せてくれます。

絵本では殆ど描かれていないマックスの背景として 父親不在の家に育ち、家族はそれぞれ自分の事でいっぱいいっぱい!慢性的な孤独感を抱えた少年とし、

そしてボート乗ってたどり着いた先はにいたかいじゅうたちは、マックスの世界を反映した世界。
感情をもてあましてしまうと破壊行動に走って全てを引っ込みがつかないところまで暴れてこじらしてしまうマックスそっくりの性格のキャロルを始め、キャロルとの関係に悩むKWは母親を思わせ、マックスからしてみたら最高のアイデアに常に見ずをさすジュディスば姉のよう。

そんな『かいじゅう』たちにマックスが求めたられるのは『孤独から皆を救いこと』そして、どこかバラバラになってしまったかいじゅう達の心をまとめ一つの家族のような関係を取り戻す事。

それって マックスの想いそのものなんですよね。
マックスなりには頑張るものの所詮子供のすること上手くいくわけもなく、自分は偉い王様なわけでもなく単なるマックスでしかないという無力な自分を認識することになります。

これはシングルマザーの家で育った監督自身の実体験ベースになっていることもあり、ファンタジーでありながら少年が抱える悩みはシリアスでリアル!だからこそファンタジー部分がより深みを増し味わいのある世界となっています。

また脚本だけでなくリアルさを深めているのは、『かいじゅうたち』をCGではなく着ぐるみでやったからというのではなく、マックス演じるマックス・レコーズ君の演技の素晴らしさ!
子供ならではのむき出しの感情というのをこの年齢で見事に表現していて、それが本当にリアルなんです!
あの爆破させた喜びや怒りの演技に加え、子供ならではの狡さや、強がっているときの表情が演技と思えないほど、、、

だからこそ、自分の子供時代とは身近にいる子供の姿を重ね合わせて感情移入できるのではないでしょうか?



【オオブタさんの一言】あの 短い原作にここまで膨らませたのは素晴らしいと思う。
現実世界と、ファンタジー部分をしっかり対となる世界にしている所も面白い。





●かいじゅうたちのいるところ(WHERE THE WILD THINGS ARE)



評価 ★★★★☆

原作 モーリス・センダック

脚本 デイヴ・エガーズ

出演 マックス・レコーズ
キャサリン・キーナー
マーク・ラファロ
ローレン・アンブローズ
クリス・クーパー
ジェームズ・ガンドルフィーニ
キャサリン・オハラ
フォレスト・ウィテカー




この記事に対するコメント

ノラネコさんへ

この原作って、実は理屈とか考えない小学生よりももっと若い、、お子様は喜んで読むそうですね~

ノラネコさんは この映画やや 脚本に不満覚えたようですね~
私はあの間が、主人公マックスやキャロル達のどうしようもない苛立ちや焦りというのが表現できていたかなと感じました。
どこまで要素を加えていくかが難しい所ですよね!

おっしゃるとおり 映像と音楽の絡みが抜群で そこでも魅せてくれたので最後まで私は飽きる事なく観ることができました!

【2010/01/24 18:53】URL | コブタ #-[ 編集]

こんばんは

原作が日本で出たのは確か小学生くらいだったと記憶してますが、正直当時は込められた意味は判らなかったです。
後から評価が高まったのも、深読みしてテーマに気付く人が増えたからかもしれませんね。
映画はこの深読み部分を上手く抽出して膨らませていると思いました。
PV畑の人だけあって、音楽の使い方が抜群に上手いのも印象的です。
ただ、これだけ引き伸ばすなら、他のキャラクター、特に思わせぶりなKWをもう少し上手く使って欲しかったです。
やや一本調子なので若干のダレを感じてしまいました。

【2010/01/23 01:00】URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]

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