この映画の中で重要な要素となっているのが傷!
それぞれの女性が 己の傷とどう向き合っているかを描かれています。
傷といえば 私も34針という結構大きい縫い目が身体にあります。
それは 3歳の時に心臓手術をした跡。
胸の上部から腹部にかけてざっくりと伸びた縫い目 今は色的には目立たないものの、当時がピンク色で醜く盛り上がっていたものです。
私はそこまで気にはしてはいないのですが、母は『健康体に生めなかったばかりに大きな傷を娘の身体に残してしまった』と私の傷に心を痛めていたようです。
母にも私は気にしてないということをアピールするためにも結構胸が広くあいた洋服も普通に着ていたりするのですが、やはりずっと気に病んでいたようです。
オオブタさんとの結婚が決まり 家に挨拶に訪れた際、
『コブタには、身体に手術跡があるのですが、、』
とオオブタさんに お恐るお恐る聞いている様子をみて、私の傷跡がどれほど母の心に重くのしかかっていたのかというのを改めて感じ、母に申し訳ない気持ちでいっぱいになったものです。
でもそんな母や私の様子も殆ど気にすることもなく
『そういえば ちょっとありますね! 昔なんか手術したとかききましたが!』
と明るく 軽く返したオオブタさん。
母の顔がホッと安らいだものになり、その瞬間に母の長年の悩みが消えたのをみて、結婚するのがオオブタさんという人でよかったと思ったものです。
娘の私でさえ、癒すことのできなかった母の悩みをを瞬時に癒すって オオブタさんてやはり凄い人ですよね!
【ストーリー】シルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、ポートランドの海辺にたたずむ高級レストランのマネージャーとして働いている。仕事場では有能な彼女だが、プライベートでは行きずりの相手との情事を繰り返していた。そんなある日、彼女の前にカルロス(ホセ・マリア・ヤスピク)というメキシコ人男性と、12歳の少女マリア(テッサ・イア)が現れ……。
(シネマトゥディ)
あのギジェルモ・アリアガの監督作品ということで 興味を覚えて観にいってきました。
今回は傷をテーマに3世代にわたる女性の物語。
一見複雑な構成とみせて実は非常にシンプルな物語なことが、物語を際立たせているように感じました。
評判どおりシャーリーズ・セロン キム・ベイシンガー ジェニファー・ローレンスの演技は確かに素晴らしく、それぞれの心の奥に秘めた激しい想いというのを眼差しで表現しています。
体当たりの演技といわれていますが、セックスなどの衝撃のシーンよりも一人で日常を過ごしている場面で、抱えている業というものを表現しているところが流石というべきでしょうか。
出てくる同じ血統(もしくは同一人物)であることを同じ眼差しで表現しており、その瞳がネックレスのチェーンのようにばらばらの時間軸をシーンを見事に繋いで世界を作り上げていました。
また、物語のテーマ上 女性の演技のほうに目が行きがちですが男性の役割が面白く、シルヴィアの血統だけでなく、サンディアゴの血統も一環として、許容力のあるすべてを受け入れる大きさをもっており、多くの人を傷つける関係をそれぞれのヒロインと結ぶものの、相手となった女性にとってはただ一つに癒しとなりうる存在なんですよね。
映画の中に漂う 二つの血統の流れが絡みあいながら一つへと繋がっていく様が観ていて心地よいです。
評価 ★★★★☆
監督・脚本 ギジェルモ・アリアガ
製作 ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド
製作総指揮 シャーリーズ・セロン
アリサ・テイガー
レイ・アンジェリク
トッド・ワグナー
マーク・キューバン
マーク・ブタン
出演 シャーリーズ・セロン
キム・ベイシンガー
ジェニファー・ローレンス
ジョン・コーベット
ヨアキム・デ・アルメイダ
ダニー・ピノ
ホセ・マリア・ヤスピク
J・D・パルド
ブレット・カレン
テッサ・イア





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