Date:2009/09/16 23:56
安土城といったら織田信長の人生をそのまま表現したかのような謎めいていて魅力の多い存在で、城好きでなくてもそそられるものがある題材!
そのせっかく素敵な食材だったのに チープな味付けと調理法で仕上げられてしまったというのが 観終わったあとの印象です。
【ストーリー】織田信長(椎名桔平)から城の建設を命じられた熱田の宮番匠・岡部又右衛門(西田敏行)。又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の田鶴(大竹しのぶ)、娘の凛(福田沙紀)らが支えるが……。
(シネマトゥディ)
この作品、物語の1/3くらいの方は面白かったんですが、、物語が進むにつれ主題からブレてしまいアレヨアレヨという間に何がやりたかったのか分らない内容になってしまいました。
岡部又右衛門が、織田信長に命じられて宮番匠としての誇りをかけて城造りに臨み、織田信長に対してもヒヨるのではなく己のやるべきことをやりつくることで忠義をつくそうとする姿、杣人大庄屋勘兵衛との国も立場も関係なく最高の物を作り出そうとするプロとプロの向き合いと、城造りというところに物語が集中しているところまでは面白かったのですが、、
大竹しのぶ演じる妻田鶴との関係は岡部又右衛門という人物により深みを与えているしそこはさすが名優二人のやりとりで魅せているのですが、、娘の恋や、熊蔵とうねとの物語、唐突に出てくる忍者アクションがハッキリ言って邪魔!物語をかなり安っぽいものにしていま描した。
後半の演出や時代背景の描き方がことごとく業とらしく、どんどん現実味のないういた映画になってしまっているのが本当に観ていてつらかったです。
また福田沙紀が、彼女自身がもつキャラクター・表情・演技が時代劇にまったく合っていなくて、物語から浮いてしまっているのも全体を軽くしてしまっていたようにも感じました。
いっそ、ドキュメント映画のノリで作ってくれたほうが良かったのに(><)

評価 ★★☆☆☆
監督 田中光敏
原作 山本兼一
脚本 横田与志
出演 西田敏行
福田沙紀
大竹しのぶ
椎名桔平
寺島進
山本太郎
石田卓也
上田耕一
ペ・ジョンミョン
福本清三
前田健
熊谷真実
水野美紀
西岡徳馬
渡辺いっけい
河本準一
遠藤章造
田口浩正
内田朝陽
石橋蓮司
笹野高史
夏八木勲
緒形直人
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