ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルに痺れた その一言です!
3時10分時間全てが決する時間に向けて進んでいく物語にグイグイ惹き付けられてしまいました。
シンプルな物語にラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの演技が光った感じです。
西部劇?と思って倦厭しないで、是非観てもらいたい作品!!最高に格好よくて面白い!
【ストーリー】地主からの嫌がらせで、馬小屋に火を放たれたダン・エヴァンス(クリスチャン・ベイル)一家。営んでいる牧場の生活は苦しくなる一方で、ダンと家族の溝は深まっていた。そんな折、卑劣な悪事を繰り返すベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)が逮捕され、3日後の3時10分発の汽車でユマの刑務所へ連行されることに。危険な道をたどるウェイドの護送を、ダンは男の誇りに懸けて引き受ける。
(シネマトゥディ)
コチラの作品、リメイクなそうですが、『決断の3時10分』は観てないのですが、前作は異色西部劇ともいわれ賛否の分かれる内容だったそうです。
たしかに、従来の西部劇のような明白な善悪がなく、銃による戦いではなく心理戦がメインとなるとかなり拍子抜けした人も多かったのでしょうね。そこでジェームズ・マンゴールドは、主演二人の過去を掘り下げることで人物に深みをもたせ。最初の駅馬車襲撃と、ラストの大銃撃戦という見せ場を作ることで華やかさを持たせたということで、色々な資料をみた感じではコチラのほうがかなり面白い映画になっているようです。
この物語の描かれている時代は、異なる価値観がぶつかり合った南北戦争の後ということもあるように、何が善で何が悪かという基準が非常に曖昧で、正義というより生き抜くそれぞれがどう行動するかが問われる時代。
そんな時代を、他者を蔑ろにしながら己の力で切り開き強盗段のボスとして君臨してきたベン 人として正しきせ誠実道を進むということを言い訳に無謀なことはせずに何も誇れるものも持てずに生きてきたダンと、正反対の生き方をしてきた二人。
そんな男たちが、正義でもなく己の信念とプライドのために戦っていく姿に痺れました!
まず、さすがというべきか、ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイル演じる主演二人が秀逸!
ラッセル・クロウ演じるベン・ウェイドは犯罪者でありながらチャーミングな所もあり大胆でいて冷静、人を喰った言動がなんとも魅力的。
ダンの息子も父親よりも畏敬の念を感じてしまうほどの男。
。
一方、クリスチャン・ベイルはダンは慎重で人の顔色を伺って行動する一見臆病な男に見えて、プライドも高く、頑固さと信念をもった男。
様々な修羅場を乗り越えてきたベンは、捕まったという状況にさほど慌てるわけでもなく、虎視眈々と脱走を狙い、ダンに対しても面白い男だとは思っていても自分の脱走のために金で簡単に買収できるしいざとなったら殺せばいいとタカをくくっていたのですが、第一印象から考えられないほど己の男気ある人物でどうしようもなく惹かれていくものを感じ、彼からしてみたら馬鹿馬鹿しいと思うような行動に乗ってしまうほど。
互いに惹かれて密かに友情を道中育てられているのですが、護送警護と護送されている者という立場、人生に対する信念の違いから相容れることもなく馴れ合うわけでもないそんな二人の旅。
そんな緊張感のある関係が良いです。
また二人の関係が一気に盛り上がるコンテンションについてから列車が到着するまでのクライマックスの時間が凄まじく、息をするのも忘れてしまうほどの緊迫感がありただただ見入ってしまいます。
ラストの銃撃戦も激しくてみせてくれるのですが、それ以上に二人ホテルでの会話、そして究極の決断をし実行するまでのやりとりがそれ以上に心を熱くさせてくれます。
久しぶりに気持ちよく男の格好良さをみせてくれる映画です!
ある意味 熱い夏にお勧め!
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後日、『決断の3時10分(3:10 TO YUMA)』を鑑賞しました!
主人公二人や、それぞれの人間関係がやや、コチラと異なっており、またラストも違った形を見せているために違った味わいがありました。
また、『決断の3時10分』があるから、この作品が生まれたという流れを感じる意味でも 二本続けてみるとさらに面白いものがありました!
元となった ●決断の3時10分(3:10 TO YUMA) の感想はコチラ
【オオブタさんの一言】時代の関係もあると思うけど、護送中の囚人を自由にさせすぎ。
久しぶりにラッセル・クロウが格好良かった!
ラストの銃撃戦もよく、見ごたえのある作品だった。

評価 ★★★★★



監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 ハルステッド・ウェルズ / マイケル・ブランド / デレク・ハース
原作 エルモア・レナード
製作 キャシー・コンラッド
出演 ラッセル・クロウ
クリスチャン・ベイル
ピーター・フォンダ
グレッチェン・モル
ベン・フォスター
ダラス・ロバーツ
アラン・テュディック
ヴィネッサ・ショウ
ローガン・ラーマン
ケヴィン・デュランド
ルース・レインズ
ベンジャミン・ペトレイ
この記事に対するコメント
ななさんへ
コメント返しありがとうございます!
リンク嬉しいです!私の方こそはらせてもらいますね!
残念ながら私の方からもTBが何故か巧くいかないようで、、失敗してしまっています。
私もベイルもラッセルも両方好きな俳優さんなのですが、ラッセル最近どうも格好いいという役がやや少なかっただけに、コチラは久しぶりにいい感じのラッセルが嬉しかったです!
西部劇ですが、格好いい男性を楽しめるという意味では女性も楽しめる映画ですよね!
こんばんは!
訪問が遅れてしまいました~,ごめんなさい!
これ,よかったですよね。
西部劇のよさと,ヒューマンドラマの味わいが
ちょうどいいさじ加減で
そして何と言っても主役の二人が魅力的で。
ラッセルもベイルも大好きな私としては
まことに眼福な作品でございました。
ところでコブタさんのブログを
拙ブログにリンクさせていただきました。
TBはうまくいかないんですが
これからもよろしくお願いいたします。
マサルさんへ
コメントのお返事がすっかり遅くなっていしまいすいません。
先週寝込んでしまい、その分の様々な作業が今週に集中してしまいバタバタしていました。
先日はお会いできて嬉しかったです。
お話できた時間が短かったのが本当に残念です。
またお会いできるの楽しみにしています!
こんにちはー
ご無沙汰していますー。(今週末はお会いできる...のでしょうか?)
いやぁ、シビレる映画でした。ノラネコさんの仰るように「オヤジを満足させる」映画かと思ったのですが、コブタさんも大満足だったようですね。もしかしてコブタさん、オヤジ...?(^^;(ウソです)
ルサンチマンを抱えた中年男性が、自分には出来ない決断をフィルムの中でやってくれる、そんなカタルシスを多いに与えてくれる、まさに最高の1本でした!
ノラネコ さんへ
見て、ついつい唸ってしまうそんな映画ですよね~
火花散るオヤジの映画に 女の私も燃えましたしびれました!
なんで こんなにいい映画が そんなに上映会場が少ないのか(><)もったいないです!
旧作もちょっと見てみたいのですが、、DVDとか出ているのかしら、、
こんばんは
いやあこれは観てよかったです。
本国での口コミが良いのは分かっていたのですが、如何せん東京で一館しかやってないので、迷ってたのです。
これは正に火花散るオヤジの映画です。
燃えました。泣けました。