Date:2009/06/05 20:22
エグザイルというと、人気ヴォーカル&ダンス・ユニットを想像する方のほうが多いと思いますが、、
コチラはジョニー・トー監督のノワール・アクション映画!
ジョニー・トー監督といったら香港映画界が誇るヒットメーカーで最近結構存在感を出してきている監督だとは思うのに、日本ではマイナーですよね。
上映館が少ないことと、期間が短くて、なかなか劇場でみれないのが、、悩ましいところです。
【ストーリー】ブレイズ(アンソニー・ウォン)、ファット(ラム・シュー)、タイ(フランシス・ン)、キャット(ロイ ・チョン)の4人は、中国返還が迫るマカオで再会した。ボスのフェイ(サイモン・ヤム)を銃撃して逃亡したウー(ニック・チョン)を巡り、 敵と味方にわかれることになってしまう。しかし、深いきずなで結ばれた5人の運命は予期せぬ方向へと突き進む。 (シネマトゥディ)
はっきり言うとこの映画、脚本は滅茶苦茶で馬鹿です。
ボスに向かって発砲して海外に逃亡していた男がマカオにもどってきた。ボスに命令されてその男殺しに来た4人の男。
その部屋に集った5人の男は同期の仲間だった、その5人での撃ち合いが始まるが、、、
一見普通の任侠もののような始まりをするのですが、そのあと5人がとった行動も面白いですが、その行動が予想できない事態を引き起こしていきます。
銃撃シーン以外はゆるいノリで進行していくのですが、無茶苦茶な展開ゆえに物語がどの方向に進んでいくのかまったく読めない面白さがあります。
ノアールアクションらしいクールさと、どこが惚けた空気と 一見間逆な要素が不思議に交じり合ったのがこの映画の特徴です。
ガンアクションも面白く、激しい撃ちあいの中に弾道を感じさせる見せ方をしていて、撃たれた弾丸がどこを貫いたかを明確に描くことでシーンに流れとテンポを作っています。
また登場人物のキャラがそれぞれよく、誰もがやることなすこと滅茶苦茶なのですがコイツらならそういう風な行動してしまうかな?というの
を妙に納得してみてしまう勢いというのもスゴイところです。
いい年しているくせに子供っぽい馬鹿なヤツラなのに、ポリシーを貫き生きていく姿がなんか格好よく、しみじみ魅せられてしまいます。
万人向けではないかもしれませんが、私は好きな映画です。
【オオブタさんの一言】脚本馬鹿なんだけど 観てしまう
銃撃戦のシークエンスが面白い

評価 ★★★☆☆
監督・製作: ジョニー・トー
脚本: セット・カムイェン / イップ・ティンシン
製作総指揮: ジョン・チョン
撮影監督: チェン・チュウキョン
出演 アンソニー・ウォン
フランシス・ン
ロイ・チョン
ラム・シュー
ニック・チョン
ジョシー・ホー
サイモン・ヤム
ラム・カートン
リッチー・レン

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